「ねじ」エッセイ・小論文コンテスト 受賞作品紹介

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「ねじ」エッセイ・小論文コンテスト 受賞作品紹介

「ねじ」エッセイ・小論文コンテスト

受賞作品のご紹介

「ねじ」を使って製品をつくる方、「ねじ」を研究する方、「ねじ」企業を応援する立場の方、これから「ねじ」に関わってみたいと思う方、様々な立場の方から、日本の「ねじ」への思いをエッセイという形にしていただきました。

応募総数107作品の中から、受賞された皆様の作品をご紹介いたします。

A部門:ねじ企業に従事する方  B部門:ねじ企業以外の立場でねじに深い関心を持つ方

 

A部門 最優秀賞  「ボルト君の活躍」 西郷 史隆 氏

ボルト君の活躍

ボルト君は考えていた。 ここはどこだっけ? 今日はとりわけ寒い。回りは僕と同じ形をした友達だ。でも、ずっとこの姿勢のまま。 人間達が言っていたなあ。ここはボルト保管の立体倉庫だって。僕は兄弟たちと何年ここに眠っているのだろう。

僕は黄色い顔色をしている。友達から聞いたところでは、弟達の肌は銀色。最新式の「三価クロメート・めっき」という肌に身を包んでいる。毎日、彼らは工場からトラックに乗って、知らない世界に旅立つ。とても嬉しそうだ。 どうやら僕は「六価クロメート・めっき」という旧式の肌らしい。だから今や表舞台には立てないのだと。でも、いつも思うんだ。僕は本来このような倉庫にいるのが正しい姿では無いような気がする。なぜだろうか。・・・

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A部門 優秀賞  3名

「無口なねじ達」 前田 誠一 氏

無口なねじ達

1. ねじは誤解されている
ねじは美しい。虚飾を廃しすっきりとシンプルな形をしている。頭部と軸部のほど良いバランス、軸部の規則正しい螺旋模様、実用のための必要十分な形をしている。
更に穴付ボルトなどは頭部の径と高さの比が、芸術家が黄金比と呼ぶところの8対5に近似した比率で作られている。この黄金比は黄金分割とも呼ばれ、ミロのヴィーナス像やモナリザの絵の中にもさりげなく使われているという。・・・

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「きらりと光る脇役『ねじ』」 三浦 翠 氏

きらりと光る脇役『ねじ』

私の目はいつの間にかねじを見つけてしまう。行きかえりの電車の中、たまたま通りかかった建築現場、子供のおもちゃを手に取った時などである。私の場合、ねじ商社に勤務しているので職業病なのであるが、でもこれはまるで、好きな人を目で追ってしまう人間の心理によく似ている。・・・

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「ねじはスゴイ!そしてニッポンのねじもスゴイ!」 山里 憲一郎 氏

ねじはスゴイ!そしてニッポンのねじもスゴイ!

「ねじ」と聞くと皆さんどのようなイメージを持たれますか?「家の家具とかおもちゃを組み立てたり直す時に使う付属品」とか「ホームセンターとかどこにでも売っているもの」、「たまに道を歩いていたら落ちているもの」とかとか・・・どう転んでもそんなに高級なものではなくどこでも手に入るイメージではないでしょうか。私もつい最近までそういうイメージを持っていました、・・・

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B部門 最優秀賞  「趣味はネジ作り」 中島 麻美 氏

趣味はネジ作り

33歳の誕生日に、私はネジに出会った。半年経った今、私の趣味は「ネジ作り」だ。同世代の女性の趣味としては、ちょっとシブイかもしれない。出版社に勤務する傍ら、早く仕事が終わった日や、休みの日に、近所の工房に旋盤と投影機を借りて、ネジを作ることが最近の私の楽しみになっている。

直径1.6ミリからスタートしたネジ制作も、現在は、0.7ミリまで小さくなり、時間も大幅に短縮した。愛用の時計メーカー、ジャガールクルトが1930年代に作った「コンパス」というカメラのネジを完全にコピーするのが今の目標だ。・・・

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B部門 優秀賞  3名

「次世代ネジ予測 ―見えるネジと見せるネジ―」 椿 友子 氏

次世代ネジ予測 ―見えるネジと見せるネジ―

モーツァルトの次にはバッハが誕生したように、中世のあとにはルネッサンスがやってきたように、いつの時代も歴史は「和」と「乱」を繰り返してきました。株式市場では、株価がある日暴落しても、いつかは底値を打ってまた反転し、渋谷の女の子たちの間では、「ヤマンバ」「ルーズソックス」が流行ったと思ったら、次の年には「癒し系」「ハイソックス」が流行りました。このように、ひとつの潮流はあるときを境に間逆の方向へ進むという現象は森羅万象、古今東西あらゆる場面で見られます。・・・

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「ねじに魅せられた脱力系研究者」 福岡 俊道 氏

ねじに魅せられた脱力系研究者

人には運命が決まる瞬間というものがある.30 年前の夏,大学教官になって間もない私は,教授から指示された非定常熱応力の計算を終えて一息ついていた.当時の私はまだ無免許,理系教官の免許証ともいえる学位を持っていなかったのである.修士課程を終えて助手になり,教授の指導を受けて学位を取るのも大学教官としてキャリアパスのひとつであった.・・・

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「ねじが教えてくれた小さいものの重要性」 李 錫敏 氏

ねじが教えてくれた小さいものの重要性

私は、2005 年に来日し、現在慶應義塾大学大学院の博士課程で外交史を研究している韓国人です。ねじとは全く関係がない外交史を研究している者が、しかも、韓国人が日本のねじと関連して何のエッセイを書こうとするのかといぶかしむ方もいると思います。しかし、韓国での経験ですが、私の経験の中でねじと関連したある経験が自分の研究に非常に大きな影響を与えたと考え、それを皆に紹介したいと思いこのエッセイを書くことにしました。・・・

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B部門 審査委員長特別賞  「(仮称)ねじ歴史文化会館の設立を・・・・」 志川 久 氏

(仮称)ねじ歴史文化会館の設立を・・・・

本稿は創立50 年を迎えられた貴協会に対し、今までのねじの歴史を展示し、それをもって次の50年へ向けて「ねじ文化」を広く社会に語りかけ、未来産業としてのねじ産業をPRする(仮称)ねじ歴史文化館を提案するものである。・・・

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