ファスニング産業

日本ねじ工業協会TOP >  ファスニング産業 >  ねじ商社の役割

ねじ商社の役割

調達代行とタイムリーな供給

ねじの需要先企業が製品を組み立てるのに必要とするファスニングパーツの種類は、時には1製品あたり100種以上に達する場合もあって、膨大な製品知識と選別技術を必要とするために、適品の調達に人手と手間がかかります。

ねじ商社は需要先企業に代わり、専門知識を傾注して適切なパーツを選択し、品揃えをしてタイムリーに納品します。商社は顧客に効率的で確実な調達を保証する調達代行の役割も担います。

 

選りすぐった品揃え

精密機械、自動車、電気機器などのアッセンブリーには、特注ファスニングパーツがしようされる場合が多いのですが、ねじ類は機械、器具、設備、建築、構造物などあらゆる分野の工業製品に、重要なファスニングパーツとして使用されていて、その種類は数10万種に及びます。

一般の需要家は、それぞれ必要な締結パーツをねじ商社から調達するのですが、商社はさまざまな分野の顧客ニーズに応ずるために、選りすぐった製品の品揃えを用意しています。手元に在庫がない場合は、同業のネットワークを活用し顧客のニーズに応えるよう努めています。

 

コストと品質

顧客の最大関心事は当然ながらコストです。匠の心で作られる日本製品は、世界をリードする最高水準の品質ですが、価値に見合う価格を維持することが難しい状況に置かれています。海外からの安価なねじ製品の影響ですが、輸入粗悪品の仕様に伴う工期の遅れや手直しが頻発し、ユーザーが被害を蒙る事例が後を絶ちません。

ねじ商業組合加入の商社は、顧客の信頼に応えるために、適正な品質の製品の輸入に努めています。コストだけでなく品質に配慮した、信用できる商社との取引が無用のトラブルを防ぎます。