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「ねじブロック」の橋本螺子様を訪問

2016年03月18日

 椿副会長から、「ねじブロック」という玩具をつくり、ねじのアピールにご尽力されている会社さんがあるとお聞きし、未来開発パブリシティ委員会の藤田委員長、勝亦副委員長と一緒に、浜松市にある橋本螺子株式会社様を訪問させていただきました。

 

■「ねじブロック」

 「ねじブロック」とは、豊富な種類のねじと部品から成り立つキットのことです。これらの部品を組み合わせて、動物やキャラクターなど立体作品をつくることができます。子供からお年寄りまで楽しめ、創意工夫によって、様々な種類の作品を生み出すことができます。早速、私も組み立ててみました。

 

 この「ねじブロック」は、静岡県GOOD DESIGN SIZUOKA 2015 マネジメント賞にも選定され、趣味のみならず創造力教育や認知症予防などの介護医療分野の注目も集めています。

 

 考案した橋本秀比呂社長は、ご自身を金属アートマニアと称するくらい金属作品好き。昔から温めていたアイデアを「ねじブロック」として実現したとのことでした。橋本社長に「ねじブロック」への想いを語っていただきました。様々な方に「ねじ」知って親しんでもらいたい。「ねじ」はものづくりの原点であることから、この玩具にふれて、ものづくりに興味を持ってもらいたい。創造力を伸ばしてもらいたい・・・など、ねじを通じた社会貢献の可能性についても語っていただきました。

 

ねじブロック専用ホームページです

 

 ( スターターキットで既に26種類の作品ができています ) 

 

■橋本螺子株式会社様は

 どんな会社か少しだけ紹介させていただきます。静岡県浜松市に本社を置き、一般規格ねじ、客先仕様パーツ受注製作販売を行う商社部門と、医療機器製造部門の2本の柱を中心に事業を行っています。医療機器事業は2006年の参入で、翌2007年には,医療機器製造業、ISO13485の認証を取得し、現在は自社工場を構え、メディカル事業部と改組し、脊椎固定用インプラントや手術用各種鋼製器具を製造しています。橋本社長は、「チタンとの出会ったとき、その美しさに魅せられたのがすべての始まりです」と。

 

■協同組合HAMING(ハミング)のこと

 もうひとつ、橋本社長の活動を紹介したいと思います。リーマンショック後の厳しい経済環境の中で、浜松地域の中小製造企業も大きな打撃を受けました。それから、生き残るために様々な挑戦が始まりましたが、チタンの医療分野への応用に関心のある企業が集まって、手術器具の試作を行ったこともその一つです。その後、橋本社長は、これら企業へ呼びかけ、2012年11月に協同組合HAMING(ハミング:Hamamatsu Medical Innovative Group)を設立しました。その目的は、各企業の得意分野、経験、販路などの経営資源を結集し、医療・健康・福祉機器の開発製造にチャレンジすることです。その組合のメンバーは橋本螺子株式会社、橋本エンジニアリング株式会社、有限会社岩倉溶接工業、株式会社榛葉鉄工所の4社。橋本社長は理事長をつとめています。

 

■「ねじの未来のため、是非ご一緒に」

 訪問させていただいた我々、未来開発・パブリシティ委員会のメンバーは、「ねじの未来開発」、「ねじのパブリシティ」のために働く立場です。藤田委員長は、「ねじを宣揚したいという橋本社長の思いに深く共感します」との感想を述べた上で、「是非、われわれの活動に加わって下さい。一緒に進んで参りましょう」とお願いをしていました。

 

 ( 橋本社長(右から2人目)を囲んで ) 

 

 投稿者 未来開発・パブリシティ委員会事務局(ワッツコンサルティング株式会社 高橋寛美)