高須さんが、ねじ代表として東京大田区のコマ大戦に参戦
中小企業が技術を結集して挑む「下町ボブスレー」でも有名になった東京・大田区。去る3月10日、大田区産業プラザでコマ大戦が行われ、日本ねじ工業協会の高須副会長が自作のコマを持って参戦しました。投稿者の私も応援に駆けつけた次第です。
この全日本製造業コマ大戦は、大田区大田工業連合会青年部が主催したもので、「町工場の経営者たちのバンドが出演する春の音楽祭『THE PARTY』」と併せて行われたモノづくりイベント。選手の応援や観戦のため溢れるばかりに集まった人々の熱気のなかで、規定部門20チーム、ユニーク部門8チームによる熱戦が繰り広げられ、地域住民や子供たちに、日本の製造業の素晴らしさを伝える大会となりました。
全日本製造業コマ大戦 会場受付
選手宣誓
この大田工業連合会様ですが、日本ねじ工業協会のイベントでこれまでも何かとご協力をいただいています。ビッグサイトで開催されたMF-Tokyo2017(プレスフォーミング展)の「ねじ展示ブース」で、協会が「全日本製造業コマ大戦 特別ねじ屋場所」を開催した折には、司会や実況解説担当を派遣して下さいました。また、MF-Tokyo2015では、貸し出していただいた「下町ボブスレー」を展示し、来場者の好評を博しました。
高須副会長は、日頃のご協力に感謝の意を表しての参戦となりました。「2先勝」ルールのもと、高須副会長は強豪相手に1勝をあげ、一度はアドバンテージをとる善戦をしましたが、惜しくも1回戦敗退となりました。次回は、「戦略を練りもっと強くなってリベンジしたい」と。
「ねじ屋」代表 高須さんの一騎打ち
今回のコマ大戦には、さまざまな創意工夫がなされた秘密兵器のようなコマを持って、全国大会レベル・世界大会レベルの選手チームが集まり、観ているだけでも楽しいと感じました。また、大田区の中小企業の皆様が、「下町ボブスレー」や経営者バンドによる音楽祭など、さまざまな挑戦によってネットワークの強化をはかり、仕事に活かしていることがわかりました。またマスコミの取材もしっかり集めていると感心した次第です。
最後に関連して、「下町ボブスレー」についても一言。大田区の中小企業が技術を結集してつくったソリで、ジャマイカとともに2018平昌五輪を目指してきました。しかし、直前になってジャマイカから「下町のソリを平昌で使用しない」と突然の通告があり、契約破棄という不本意な結果になりました。プロジェクトにとっては苦しい逆境だったと思います。「実力の違いだから仕方がない」など心ないネットの書き込みも多く目にしましたが、誠実な姿勢には味方が現れるものです。テレビ番組「ガイヤの夜明け」がこの問題を密着取材。放映された番組ではジャマイカの「下町ボブスレーは遅い」という主張を覆す「封じられた比較データ」を紹介。また平昌の会場では、不採用となったにも関わらず「下町ボブスレー」の方々がジャマイカ選手を心から応援する姿を映していました。立派です。これからも陰ながら声援を送り続けたいと思いました。
未来開発・パブリシティ委員会:高橋寛美記
昨年大田区のメンバーにもご協力をただいたMF-Tokyo全日本製造業コマ大戦「ねじ屋場所」