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関東支部が日本航空㈱成田整備地区見学会を実施

2012年12月27日

 

関東支部(椿省一郎支部長)は、12月14日(金)、日本航空㈱成田整備地区(成田航空機整備センター・エンジンメンテナンスセンター)の見学会を実施。24名が参加しました。今回の見学は特別に日本航空が社会活動の一環として無料で開催したものです。
 
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最初に訪れた成田航空機整備センター内第1ハンガーは、東京ドームの約1.3倍の広さがあり、当日はボーイング社製777-300(通称 トリプルセブン 全長73.9m全幅60.9m全高18.5m)の整備が行われておりました。777の定期点検には飛行時間や飛行回数により3種類の点検基準を設けているそうです。
 
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750飛行時間により受ける整備は約8時間を要し、主に外観によるチェックが外部の隅々まで夜を徹して行われます。7,500飛行時間を経た機体ではパネルなどを取り外し諸系統の機能検査や作動検査など詳細な検査に約2週間を要する整備、さらに16,000飛行回数または3,000日を経過した機体は、約1ヶ月間をかけて念入りな徹底した整備が行われます。
 
一方のエンジンメンテナンスセンターでは航空機の主要部であるエンジンを点検し、分解整備が必要なエンジンは取り外して完璧な整備が行われるそうです。
 
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 普段我々は何気なく利用している航空機ですが、実際に航空機の整備を行っている方達の作業を拝見すると、安全のためにここまで完璧な整備作業が行われているんだなあと改めて実感しました。普段から安全には関心の高いねじ企業関係者にとっても、たいへんに意義のある見学会となりました。
 
 その後、参加された方々は、ホテル日航成田において忘年会を開催、今年一年を振り返りつつ懇親を深めました。
 
以下、参加者のコメントを紹介します。
 
藤田螺子 藤田守彦氏
「関東支部の皆様、御世話になりました。
まさかボーイング777の真下まで行けるとは思いませんでした。飛行機は夢のある乗り物ですし、子供の頃からの憧れでした。今回はパプリシテイー委員会として取材も兼ねて参加しましたが、本来の任務を忘れて、飛行機を見る事に没頭してしまいました。
特に私共業界に関連ある締結部品の多さには驚きました。通常飛行機1機には100万本のリベット・ねじが使われていると聞いています。また一本が高価な物も多く有る様です。生産される地域が異なるとはいえ、こうして締結部品が飛行機の安全を支えていると思いますと、誇りに感じます。」