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海外短信 ネドライトテクノロジーGmbH.

2013年07月20日
 
会報ねじのカテゴリー07:海外情報を担当するチーム(長谷川裕恭氏、打本照治氏)が活動開始しました。海外進出拠点に駐在する方々から届く情報を掲載して参ります。
 
第1回目は、ドイツにあるネドライトテクノロジーGmbH.の永谷 純也様からのお便りです。
 
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会社名:ネドライトテクノロジーGmbH.
 
 ドイツ西部、プラッテンベルグ。山に囲まれた人口約3万人の、緑豊かな谷間の町です。オランダのネドシロフホールディングスと株式会社メイドー他、日系3社で設立されたファスナー販売拠点。製造はネドシロフの設備と人を活用し、品質管理と販売をネドライトにて管轄しています。
 
 ネドシロフ社は、ボルト、ナット、スクリュー、ネットシェイプ製品を欧州各地で生産する総合ファスナーメーカーです。製品販売に加え、設備も販売しています。近年は、売上が欧州一を誇っています。
 

1 ネドシロフ ホールディング(オランダ).jpg

 ネドシロフ ホールディング(オランダ)

 
 
2 ネドライト社が入るネドシロフ プラッテンベルグ工場.jpg
ネドライト社が入るネドシロフ プラッテンベルグ工場
 
 
 親会社である(株)メイドーから日本人駐在員を派遣し、TQM活動にて充実した品質管理プロセスをネドシロフへ水平展開することで、日本のお客様にも満足の行く品質の製品を提供しています。
 
 駐在員からは、日本と異なるドイツの文化に戸惑うことも多くあると報告を受けており、独自の文化を理解したうえで、業務を行うことの大切さを感じています。その駐在員からドイツの文化の一部を垣間見ることができる話を聞きましたので、ご紹介します。
 
 
「ドイツにまかせろ」
 
 ドイツ人には、生真面目で頑固者というイメージがぴったり当てはまるような得意技?があります。育児、犬のしつけ、そして掃除です。
 
 ドイツ人の子供のしつけに対する情熱はとても高く、街中で行儀の悪い子供を見る機会はほとんどありません。小学校が午前中で終り、午後は家庭で、本人の自主性による学習を推奨する文化も影響しているのかも知れません。最近は学習時間の短さによる学力低下も指摘されているようですが。
 
 犬のしつけの良さは、町のいたるところで目にすることが出来ます。なぜなら、犬は公園などの屋外だけでなく、電車、デパート、レストランなど、基本的にどこでも飼い主と一緒に行くことができるのです(スーパーは駄目のようです)。特にレストランで犬を見かけると、飼い主がおいしそうに食べている姿を横目に、おとなしく床で寝て待っている姿を見ると、しつけの良さを実感します。
 
 ドイツ人の部屋はいつでもきれいというのは有名な話です。掃除はお客が帰った後にする習慣があり、常に片付いているのです。だから、いつお客が急に訪ねてきても大丈夫なのです、また、料理もキッチンを汚すような料理(特に揚げ物)はなるべくしないという徹底ぶり。掃除に対する姿勢も真剣で、さまざまなアイデア商品を駆使してすみずみまで磨き上げます。スーパーの一角には掃除グッズがあふれており、日本でおなじみのものが実はドイツで開発された、ということも珍しくありません。
 
 こんなすばらしい「ドイツにまかせろ」という文化も、最近の移民の増加や若者の伝統離れなどから失われつつあるようです。どの国も良い文化・伝統を守ることは難しいのでしょうか。
 
    

3 スーパーには便利な掃除グッズが並ぶ.jpg

スーパーには便利な掃除グッズが並ぶ

 
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レストランやカフェに犬同伴は当たり前
 
 
記事、写真ともに永谷純也氏