会報ねじ

日本ねじ工業協会 TOP > 会報ねじ > 09.中小企業施策活用の奨め > 中小企業施策、助成金(サポインに見る施策の活用状況)

中小企業施策、助成金(サポインに見る施策の活用状況)

2011年09月27日

【メルマガ ねじ未来開発・パブリシティ委員会ニュース】 2011年9月6日号にて、中小企業施策・助成金のことを取り上げました。

現在、委員会では協会の会員企業様の関心が高いと思われるコンテンツをどのように作成し、デジタル配信して行くか検討を進めています。委員が掲げた関心の高い記事・コンテンツにはどんなものかについては、別の機会にご報告させていただきますが、その中に、「中小企業施策・助成金の活用」というテーマがありました。

例えば、サポイン(戦略的基盤技術高度化支援事業)という施策があります。その申請、採択件数の推移をみると、ねじが関わる「部材の結合」分野は、全20分野の平均を大きく下回り、19位と低迷しています。せっかくの中小企業施策、助成金事業ですから、活用促進の視点はないものかと思います。

このような状況の下、助成金コンサルタントの㈱アライブビジネスの淡河社長http://alive-business.com/
には、8月25日から公募が始まった、「平成23年度 省エネルギー革新技術開発事業(第2次公募)」の事例を取り上げ、助成金活用の着眼点について、記事を投稿していただきました。評判が良かったので、今後も投稿をお願いいたしました。

さて、サポインについて、「部材の結合」分野の応募状況について、お問い合わせもいただきましたので、少し説明させていただきます。
この事業は、H18年度から始まった施策で、日本の製造業の国際競争力の強化と新たな事業の創出を目指し、それらを支える中小企業の「ものづくり基盤技術の高度化」に貢献する、革新的、かつハイリスクな研究開発を支援するものです。研究開発期間は2年度もしくは3年度、研究開発規模は初年度4,500万円以下(正確には募集要項でご確認ください)と大きく、ものづくり関連の支援事業予算の中でも大きなウェートを占めています。対象となる20の技術分野の中に、「部材の結合」すなわち「ねじ」も入っていますので使わない手はありません。

経産省のホームページから、H18年度からH23年度までの20分野別の申請・採択状況の推移を以下にまとめてみました。ねじの分野の採択率はともかく、申請件数そのものが少ない残念な結果になっています。
何故、少ないのか?様々な理由があると思いますが、そのような支援事業があることの周知が足りないのであれば、未来開発パブリシティ委員会としても対策が必要になると思います。

この制度は、ものづくりの川下、つまり、ねじのお客様のニーズに応えて行く技術開発を支援するものとも言えます。是非、ねじの未来をかけたチャレンジとして、次の公募に備えて、再度点検してみてはいかがでしょうか?

皆様の会社では、検討をされたことがありますか?
使わなかった理由には、どんなことがありますか?
ご意見などお寄せいただけるとありがたいです。

pdfはこちら戦略的基盤技術高度化支援事業申請採択状況の推移H18-H23.pdf

サポイン戦略的基盤技術高度化支援事業申請採択状況の推移H18-H23.jpg