会報ねじ

日本ねじ工業協会 TOP > 会報ねじ > 12.協会役員ご挨拶 > 椿会長 2020年 年頭所感

椿会長 2020年 年頭所感

2020年01月06日

2020年 年頭所感

一般社団法人日本ねじ工業協会

会 長  椿  省一郎

 

Mr.Tsubaki.png

 新年を迎え、心よりお慶び申し上げます。

 平素より当協会の諸活動に対して、多大のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 昨年も「九州北部の豪雨」「台風15号、19号」など大規模な自然災害にたて続けに見舞われました。被災者の皆様に心からお見舞い申し上げると共に、一日も早い復旧・復興をご祈念申し上げます。

 さて、世界は、政治、経済、社会、軍事、環境などあらゆる面で変革の時代を迎え、その変革の潮流は渦巻いていて、何処へ向かうのか予測不可能な時代に突入したと思われます。例えば、経済面では米中貿易摩擦が、拡大・長期化の様相を呈してきており、その影響による中国の景気失速はじめ懸念材料は多く、持ち直しが期待できる兆しが見えない状況かと思います。

 そうした先行き不透明の中にあっても、技術革新の波は、確実に怒涛の勢いで押し寄せてきています。

 例えば、自動車は100年目の大転換点【C:コネクテッド(つながる)、A:オートノマス(自動運転)、S:シェアリング(共有)、E:エレクトリシティー(電動化)】に突入し、流通システムにネットショッピングやキャッシュレスが実現し、輸送手段にドローンを使う実用研究に入り、IOTでは地球の裏側の機械設備や物の動きのみならず人の動きまで瞬時に把握する時代が訪れようとしています。

 こうした変革にどう対処するか、企業にとりまして舵取りの極めて難しい時代を迎えていると思われます。当協会としましては、皆様と情報交換を蜜にし、協会の立場で取組むべきことを模索して参りたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

 本年当協会は創立60周年を迎えます。記念すべき年であり、未来開発パブリシティ委員会が中心となり、60周年記念事業の企画提案を担当して準備を進めています。新たな出発を迎えるにあたり、次世代を担う若手の方々が魅力を感じ、会員の皆様に必要とされる事業へと繋げられるよう企画して参りますので、積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

 また資格委員会によるねじ製造技能検定事業の推進や、来年にドイツねじ協会が訪日予定の日独交流について本年は新たな交流形式を確立するための準備作業を開始するなど、これまで実施してきた事業を引き続き着実に進めていきます。

 これからも皆様からのご支援をいただきながら、全会員の方々が是非参加したいと思っていただける事業を推進して参りたいと考えておりますので、宜しくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、皆様の益々ご活躍とご健勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。

以 上