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「会長就任にあたり 」 会長就任挨拶 佐藤義則 様

2022年05月31日

Mr.Yoshinori Satho 2022-06-01 11.10.51.jpg会長就任にあたり

2022年5月 

佐藤 義則

 

 

 このたび5月19日開催の社員総会及び理事会におきまして、一般社団法人日本ねじ工業協会会長を拝命しました。 椿前会長よりバトンを引き継ぎ、我が国ねじ業界の更なる発展と、広く日本の社会に貢献できる業界となることを目指し、全力を尽くす所存ですので、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

 さて、我が国においては、まだコロナ禍による影響を注視していく必要があるとはいえ、社会活動が正常化に向かい、景気が持ち直すことが期待されている最近の状況ではありますが、ウクライナ情勢、原材料価格の上昇、部品調達の制約等、懸念材料は多く、今後の見通しについては不透明であり引続き厳しい状態は続くのではないかと思っております。

 この大変な環境の中、当協会としてもこれまで椿前会長のリーダーシップのもと、会員の関心事を課題化する新たなプロジェクトが開始されるなど協会変革を推進してきており、浅学非才の身ではありますが、会員の皆様に必要とされる協会を目指し引き継いで参る所存であります。

 また、ここ数年当協会の資格委員長を拝命し活動して参りましたが、ねじ製造技能に対する社会一般からの評価を高め、ねじ産業に従事する人々の技能の向上を図ることの難しさ及びその大切さを痛感しており、その重要性を鑑みますと、その実現に向けてさらなる努力が必要であると感じております。

 その他、技術委員会では技術講演会を実施するなど技術力の更なる向上に資する事業を推進します。また未来開発・パブリシティ委員会では、ねじ及びねじ業界の重要性を広くPRして社会の理解を深め、ねじ産業従事者のモチベーションの向上に資すると共に、会員へのアウトプットを確実にすることに寄与できればと考えております。

 それ以外にも、国際交流、取引の適正化をはじめ協会の諸活動が業界発展の一助を担えるよう努めて参りたいと思っています。

 祖父から聴いたことですが、本協会の設立は戦後の日本におけるねじ業界が発展するために通商産業省に日参し計画書を何度も提出し直し、やっとの思いで設立が実現したとのことを覚えています。現在の世の中は移り変わりが早く、本協会の事業活動においても時代に合ったことを、柔軟に変革していくことが必要だと考えていきます。

 皆様とともに任務を遂行していく所存ですので宜しくお願い致します。

 

以上