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ご挨拶 「会長就任にあたって」

2014年06月19日


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 この度、一般社団法人日本ねじ工業協会会長を仰せつかりました相澤正己でございます。

我が国ねじ業界の発展と、広く日本の社会に貢献できる業界となることを目指し、微力ではありますが全力を尽くす所存ですので、竹中前会長同様ご指導・ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 さて日本の景気はご高承の通り、昨年のアベノミクス効果から本年4月以降消費増税となり、景気の潮目が変わり先行きの見通しについて楽観・悲観が交錯して不安定な状況となっており、わが国ねじ業界も厳しい舵取りが求められております。

 

 特に最近の電気料等の資機材の高騰によるねじ製造企業の生産コストが大幅に上昇しているのに加え、これまで以上の海外への生産移転、雇用維持確保、需要業界からのさらなるコストダウン要求への対応等、既に一企業が経営努力によって対策を講じることが出来る限界にあり、このままでは企業存続それ自体が危ぶまれる状況にあります。その他にも海外企業などとの激しい価格競争・市場競争を強いられるなど熾烈な国際競争に生き残り、我が国ねじ産業の地位を確固たるものにするためにはねじ商工連盟として商工が団結して様々な課題に対処していく必要があると考えております。

 

 現在ねじ商工連盟では、本年4月に改正公示された六角ボルト(JIS B 1180)及び六角ナット(JIS B 1181)の改正JIS規格について、新たな問題の発生が危惧される状況であるために対外的な周知、アピールの準備中です。

 これはまさに我々ねじの製造業者と流通業者が、車の両輪のごとく一緒になって推進していかなければならない重要な事業の一つであると感じております。またそれ以外にも、業界全体で世界の舞台で活躍できる人材の育成、さらなる技術基盤強化、急激な環境変化に対応出来る経営基盤強化などの事業推進が求められている状況にあります。

 

 そのために当協会が現在進めている資格委員会事業、未来開発・パブリシティ事業、技術委員会事業等について、我々だけではなくねじ産業に従事する全ての方々に対して協力をお願いした上で、日本ねじ商業協同組合連合会の皆様とも共々に発展を目指したいと思っております。

 

 最後になりましたが、広く多くの方にねじとねじ業界についての関心を深めて頂けますよう祈念すると共に、日本のねじ産業に携わる皆様の益々のご発展を衷心よりお祈りして私のご挨拶とさせて頂きます。

(2014年5月23日 ねじの日によせて)