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日東精工が炭素繊維強化プラスチック締結用セルプタッピンねじを開発

2016年12月16日

15.会員企業の広報誌・ニュースレターを新設しました。日東精工様より届いたプレスリリースをそのまま掲載致します。

会報ねじでは、皆様の広報誌、ニュースレター、プレスリリースを掲載し、紹介して参ります。
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  ---------------------- 以下日東精工様プレスリリース ----------------------

NITTOSEIKO NEWS RELEASE

2016年12月13日
日東精工株式会社 経営企画室

                                                      

難しいとされていたCFRPへのセルフタッピングを可能に!

〜 CFRP向けセルフタッピンねじ「CFタイト」を開発 〜

                                                         

■ はじめに

 日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20、東証1部上場、 URL:http://www.nittoseiko.co.jp/ )は、この度、セルフタッピングが難しいとされていたCFRP板に対し、強度低下を抑え安定した締結が可能なセルフタッピンねじ「CFタイト」を開発いたしました。 本品は2016年12月20日から本格的に販売をいたします。なお、当製品につきましては既に特許を申請 いたしました。

注:「CFタイト」(製品名)は、本文中では「TM」を省略しています。
なお、本製品の商標ならびに特許は申請中です。

■ 製品開発背景

 炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと呼びます)は、自動車を始めとした産業業界、航空宇宙業界を中心に軽量化による燃費向上や省エネを目的に採用が拡大しています。CFRPを締結部材として使用する場合、リベットによるカシメ、接着剤による接着のほか、稀にインサートナットを使用した小ねじ締結などがありますが、各々の手法はリサイクル性・利便性・部品点数面において満足を得られるものではありませんでした。

 当社ではセルフタッピンねじによる締結を進めるため、CFRPの製造方法に着目。CFRPは、細い炭素繊維 を一定方向に並べた薄いシートを積層して一枚の板にし、軽量かつ高強度を実現しますが、樹脂材への締結に使用される汎用のセルフタッピンねじによる締結では、CFRP板の炭素繊維の乱れやササクレ、剥離等が発生し、強度低下や外観上の不備を発生させ、安定したねじ込みが出来ないという問題がありました。

 そこで、CFRP へのねじ込み時の炭素繊維の乱れを軽減させ、強度低下を抑え安定した締結が可能なセルフタッピンねじの実現を目指し、「CFタイト」の開発に成功しました。また、当製品は展示会等に参考出展し、お客様の声をもとに改良を重ねてまいりました。

■ 製品特長

CFRPselftappingscrew 2016-12-16 .png

(1) 高い破壊トルク性能
 高価なCFRPは板の厚みが薄く、本来であれば締結性は不利となりますが、ねじ先端部の略三角形状が ねじ込み時の抵抗を抑えてねじ込みやすく、且つ首下部円形状がCFRP との接触面積を増やし高い破壊トルク性能を実現します。このことにより、薄板に対しても高い締結力を発揮することができます。

(2) CFRPのねじ込み穴周辺の乱れを軽減
 先端鈍角山の特殊なねじ山形状により、ねじ込み時のCFRP の乱れを軽減し、ねじ込み後の締結強度低下の抑制と外観向上に貢献します。

(3) 締付作業時間の短縮
 ねじ部に2 条ねじを採用し、ねじ込みスピードを向上。締付作業時間の短縮に貢献します。

(4) ねじの統一による作業の効率化と管理コストの低減
 本製品はCFRPだけでなく、多様な樹脂材への締結においても高いねじ込み性能を発揮します。数種類のねじを本製品に統一することで締結作業の効率化と管理コストを低減できます。

■ 製品仕様
 ねじサイズ :φ3~6
 ねじ材質 :炭素鋼
 ねじ頭部形状:各種頭
 表面処理 :各種めっき

■ 今後の販売展開について
 販売開始日
 ・2016年12月20日
 販売目標
 ・初年度月産1千万本の出荷を目指します。
 販売ターゲット業界
 ・CFRPの採用拡大が見込まれる自動車業界を主とし、スポーツ・レジャー用品への展開を目指します。

■ 当ニュースリリース発信元
 日東精工株式会社 経営企画室 マーケティング課 課長 髙見 裕臣
 〒223-0052 神奈川県横浜市港北区綱島6丁目2番21号
 電話045-545-3313

以上