協会創立55周年記念事業 プレス・板金・フォーミング展 出展レポート
「この世はねじでできている!」
プレス・板金・フォーミング展(MF-Tokyo2015)が、2015年7月15日(水)~18日(土)に開催されました。私たち日本ねじ工業協会は、ねじ業界の地位向上を目指し、ねじに親しみ、楽しんでいただくことを目的に出展しました。
キャッチフレーズは「この世はねじでできている!」。
大型の工作機械が立ち並ぶ展示会場で、まったく雰囲気の異なる日本ねじ工業協会のブースには、触れられる、体感できる多数の展示品が並び、来場者は技術に感銘を受けたり、手に取ったり、試したり、ルーペを覗き込んだり...... と、それぞれにねじを楽しんでいました。
会員各社のご協力に、深く御礼申し上げます。
- 人工衛星を軌道に届けて送り出す / 宇宙空間で、ボルトを落としたら大変!
出展概要
【展示ゾーン】
スタンプラリーの景品「金色のボルトキーホルダー」
【イベントゾーン】
来場者数
展示品ギャラリー
・ 日本のねじづくり、種子島からはじまりました
(日本のねじづくり、種子島からはじまりました)
藤田螺子工業 藤田守彦常務所蔵の火縄銃。
意外な展示品に多くの人が足を止めました。
・ ゆるまないのに、戻しやすい
(ゆるまないのに、戻しやすい)
ゆるみにくく、締めやすく、戻しやすい。木造建築、高層建築などに活用されている「軽量・高強度ワッシャ-一体型緩み止めナット」。従来の同機能のナットと重さを比較できるシーソーや、完成までの変遷が展示されました。
・ 「ねじ」を組み込むだけで、精度が上がる
(「ねじ」を組み込むだけで、精度が上がる)
「制振合金ねじ」とそれを組み込んだコレット(左)。ハンマーで棒をたたくと、他の金属と異なり、まったくの振動しないことも体感しました(右)。
・ 風雨にも海水にも負けない
(風雨にも海水にも負けない)
トンネルや橋、海洋建造物、石油プラントなど、過酷な環境下で使われている「防錆ねじ」。塩水噴霧試験結果も展示(左)しました。
・ 人工衛星を軌道に届けて送り出す / 宇宙空間で、ボルトを落としたら大変!
(人工衛星を軌道に届けて送り出す / 宇宙空間で、ボルトを落としたら大変!)
ロケット先端の人工衛星を放出する部分(フェアリング)に使用されている「ノッチ付きボルト」や、宇宙ステーションを隕石の衝突から守るバンパーパネルに使用されている「宇宙ステーションバンパー固定ボルト」(右)。普段は見ることができだけに、来場者は興味津々でした。
・ 「僕の足にはボルトが入っているんだ」
(「僕の足にはボルトが入っているんだ」)
骨折の手術に使われる「整形外科用骨折治療材料」、インプラント(左)と、手術の専用工具(右)。こわごわと手を伸ばしていました。
・ 砂粒かと思いきや...
(砂粒かと思いきや...)
ねじ締め機(左)と、軸の外径0.6ミリの「極小ねじ」&ドライバー。ルーペで見てその制度に驚いたり、ドライバーでねじを締めようと苦戦する方も。
・ 軽くなると、エコになる
(軽くなると、エコになる)
自動車に使われている、「アルミボルト」、「圧入型クリンチナット」、「防水ねじ」、「アースボルト」。手に取って、鉄とアルミの重さの違いも実感。
・ ねじが切られていないと、緩まない?
(ねじが切られていないと、緩まない?)
新幹線の線路などに使われている「ゆるみ止めナット」。線路の実物で、どのように装着されているのか、じっくり見ていただきました。
・ 十字穴が傷まなければ、服も傷まない
(十字穴が傷まなければ、服も傷まない)
カムアウトしないから、十字穴が傷まない「カムアウトしないねじ」。ドライバーの密着感も体験していただきました。
・ 機能・性能+楽しい!
(機能・性能+楽しい!)
スポーツ自転車などのチューニングに使われる「競技用チタン合金ボルト」(上左)は、装着されている自転車(上右)も展示。ねじ頭にキャラクターなどが刻印された「刻印付き精密ねじ」(下)は、ルーペでじっくり観察していただきました。
・ うっかり水没!から携帯を救う
(うっかり水没!から携帯を救う)
これまでに4億個以上が携帯電話に使われているという「防水機能付きねじ」。そのねじを使用したボックスを水槽に沈めて、防水性能を見ていただきました。
・ 家電の性能もデザイン性も
(家電の性能もデザイン性も)
頭を薄くしつつ首の強度確保している「薄頭ねじ」(写真)と、0.8mmの薄板にプレスできる「圧入取付ボルト」。家電の省エネ、軽量化、デザイン性などの要求に、見えないところで応えているねじを見ていただきました。
・ 地に足つけて、ふんばってます
(地に足つけて、ふんばってます)
自動販売機の固定などに使用されている「アンカーボルト」。不思議な形のボルトを手に取って、仕組みを観察していただきました。
・ 「ずり落ちてイライラ」なんてことはない
(「ずり落ちてイライラ」なんてことはない)
身近なめがねのつるとノーズパッドに使用されている、樹脂の弾性を利用した「ゆるみ止めねじ」。挿入された樹脂をルーペで見たり、実際のめがねで使用感も感じていただきました。
・ 最初は1枚の板でした
(最初は1枚の板でした)
プレス加工で作られているねじの例として、「レンジフードねじ」(左)、「自転車ブレーキパーツ」(右)を展示。加工過程や断面も手に取って見ていただきました。
・ モノづくりの力が集結した「下町ボブスレー」
(モノづくりの力が集結した「下町ボブスレー」)
「下町ボブスレー」も展示。子どもたちが乗り込んで写真撮影をする場面もありました