名古屋で、ねじ製造業「職業能力評価基準」活用促進説明会を開催
一般社団法人日本ねじ工業協会 資格委員会(委員長:椿省一郎副会長)は、
去る7月11日、名古屋において、ねじ製造業「職業能力評価基準」の活用促進に関する説明会を開催した。
ねじ製造業「職業能力評価基準」は、ねじ製造業で働く従業員の技術・技能レベルの向上を目的としてもので、H22年度からH23年度にわたる厚労省の整備事業によって策定された。協会として資格委員会が全面的に協力しH23年度に完成したものである。
当委員会では、引き続きH24年度に厚労省の普及促進補助事業の一環として、実際の企業へ適用するため一部の会員企業様のご協力を得て試行導入を行って来た。その試行導入に当たり「職業能力評価基準」にもとづいた「キャリアマップ」や「職業能力評価基準シート」と言ったツールを開発した。既にその内容についてはホームページに公開済みである。
http://www.fij.or.jp/topics/information/2013/04/17-282.html
https://www.hyouka.javada.or.jp/user/dn_standards_a9031.html
今回の説明会は以上の成果を協会会員企業に披歴し、これを機に一層の普及促進を図る狙いで開催したもので、名古屋の会場では、20数社の会員企業の社長及び総務人事担当役員の方々が熱心に受講した。
尚、名古屋会場説明会に引き続き、今後は東京、大阪会場で同様の説明会が行われる予定である。開催日程と申込み締切日は以下の通り。
・東京会場 8月9日(木)14:30~ 申込み締切日 7月31日(金)まで
・大阪会場 12月5日(木)検討中 申込み締切日 後日ご案内
名古屋会場、当日のプログラム
プログラム内容は以下の通りであった。
14:30~14:40 開会挨拶
一般社団法人日本ねじ工業協会 副会長・資格委員長 椿省一郎
14:40~15:40 「ねじ製造業における職業能力評価基準とその活用について」
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 組織人材戦略部
シニアコンサルタント 乾 靖志 氏
15:40~16:00 「ねじ製造業における具体的な活用促進事例紹介について」
職業能力評価基準活用促進委員会委員 3名
名古屋会場説明会の様子
冒頭椿委員長は、「ねじ製造業の人材育成のために、職業能力評価基準の積極的な活用を」と呼びかけた。
引き続き 乾講師からは、職業能力評価基準の目的や特徴、自社に導入し活用する方法やその留意点など、詳細にわたる説明が行われた。
また、H24年度の普及促進事業で開発した、普及促進ツール(キャリアマップ、職業能力評価シート)と導入マニュアルを紹介した。説明の中では、試行導入を経てねじ製造業で使えるように織り込んだ工夫や、実際の評価の過程で大切にしたいポイントなどについても説明が行われた。
← 乾講師
↓ 松本ナット工業株式会社様プレゼン
最後に、職業能力評価基準活用促進委員会委員として協力していただいた企業を代表して、松本ナット工業株式会社様、株式会社互省製作所様、株式会社サンノハシ様からそれぞれの試行導入の取り組みについて紹介があった。各社の導入目的やその過程で明らかになった問題と対策、取り組み成果など、導入に取り組んだ立場から、それぞれに特徴のある取り組みの説明を聞くことができた。例えば、従業員の自己評価と上司評価のギャップの問題については、評価の判断基準を明示しつつ納得の行くまで対話をすることが成功に導く秘訣であるとの説明に、会場の参加者の皆さんもうなずいていた。
↓ 株式会社互省製作所様プレゼン
取材してみて、これから職業能力評価基準を導入しようと考えておられる企業様も、既に自社の評価基準をお持ちの企業様にも、大いに参考になるねじ製造業「職業能力評価基準」であると感じた次第である。東京、大阪での説明会に是非とも参加していただきますようお願いいたします。
←株式会社サンノハシ様プレゼン
以上
取材・記事 未来開発パブリシティ委員会事務局 高橋寛美