会報ねじ

会報ねじ 新着記事

平成25年度 ねじ商工連盟通常総会 開催される
2013年08月24日    カテゴリ:10.事務局からのお知らせ 
 平成25年8月9日 浜松町 東京會舘にて「日本ねじ工業協会」「日本ねじ商業協同組合連合会」で組織される「ねじ商工連盟通常総会」が開催され、以下の議案が承認されました。
 
  第1号議案 平成24年度収支決算並びに剰余金処分案承認に関する件
  第2号議案 平成25年度収支予算案承認に関する件
  第3号議案 会長・副会長の改選について
 
 第3号議案では、会長改選期に当り日本ねじ商業協同組合連合会の鈴木建吾会長(株式会社八幡ねじ代表取締役社長)が商工連盟会長に選任されました。
 
 
20130809_124456.jpg
鈴木建吾新商工連盟会長挨拶
 

 その後、関東、神奈川、愛知、大阪の各商連側から各地の景況報告が有り、最後に工業側から平戸製作所平戸社長より「六角ボルト、ナットのJIS改正案」について詳細な説明が有り閉会しました。

 

 通常総会終了後、工業協会の行事として資格委員会より「職業能力評価制度」の説明会を開催しました。資格委員会(委員長椿省一郎副会長)では、今年度「職業能力評価制度」の普及促進に力を入れています。

 

 ねじ商工連盟は、工業と商業それぞれの立場が連携し、共に発展を目指すことを狙いとし昭和30年に結成されました。初代理事長は西村勝太郎(社団法人日本ねじ工業協会初代会長)氏。

 昭和50年7月15日には、日本ねじ商業協同組合連合会昭和49年度通常総会において、6月1日を「ねじの日」と制定しています。

 

記事 藤田未来開発パブリシティ委員長

ストーリーで学ぶ中小企業施策「戦略的基盤技術高度化支援事業」について
2013年08月06日    カテゴリ:09.中小企業施策活用の奨め 

当協会では、これまで国による中小企業向けの施策である「戦略的基盤技術高度化支援事業」
(サポーティングインダストリー、通称「サポイン」)について、公募のお知らせ等を行ってまいりましたが、
具体的にどういった施策なのか理解しにくいと思われている方も多いかと存じます。
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、ストーリー形式でわかりやすいようにホームページ
に掲載しておりますので、お知らせいたします。

 

 ストーリーで学ぶ中小企業施策「戦略的基盤技術高度化支援事業」はこちら
 

 

2013年五地域ねじ協会交流大会開催について
2013年07月26日    カテゴリ:04.委員会・部会の動き、支部の動き 

一般社団法人日本ねじ工業協会は、国際委員会の事業として毎年アジアの五地域の
ねじ製造企業を会員とする団体交流大会を開催しており、今年は中国上海において
開催された大会に会員代表団が参加した。


日  程:2013年6月18日(火)~20日(木)

場  所:中国 上海

参加者:中国機械通用零部件工業協会緊固件分会67名(馮金堯会長他)
      台湾區螺絲工業同業公会31名(陳明昭理事長他)
      香港螺絲業協会23名(林志明主席他)
      韓国FASTENER工業協同組合24名(魚鎭善理事長他)
      一般社団法人日本ねじ工業協会29名(竹中弘忠会長他)     合計174名

日 程:6月18日 代表者会議
       19日 上海寶山鋼鐵股份有限公司工場見学
           2013年五地域ねじ協会交流会議(於 上海揚子江萬麗大酒店)・晩さん会
       20日 2013上海ファスナーエクスポ&上海自動車ファスナー(於 上海世博展覧館)
 
   ↓五地域協会代表者
                          ↓大川国際委員長市況報告

中国から四地域代表に記念品.JPG 日本・大川国際委員長の報告.JPG
    
                        
                                                                   

 

 

 

 

 

 

 




竹中会長の挨拶文はこちらをクリックしてください

大川国際委員長市況報告はこちらをクリックしてください

        

※2014年は台湾 高雄で4月12日~14日に開催した 



     (下記WEBを参照)
   さささんかしゃめいぼはこちら
http://www.fij.or.jp/blog/cat02/post-54.html
 

名古屋で、ねじ製造業「職業能力評価基準」活用促進説明会を開催
2013年07月22日    カテゴリ:05.資格制度委員会活動、日本ねじ工業協会検定報告 

 一般社団法人日本ねじ工業協会 資格委員会(委員長:椿省一郎副会長)は、

2The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

去る7月11日、名古屋において、ねじ製造業「職業能力評価基準」の活用促進に関する説明会を開催した。

 

 ねじ製造業「職業能力評価基準」は、ねじ製造業で働く従業員の技術・技能レベルの向上を目的としてもので、H22年度からH23年度にわたる厚労省の整備事業によって策定された。協会として資格委員会が全面的に協力しH23年度に完成したものである。

 

 当委員会では、引き続きH24年度に厚労省の普及促進補助事業の一環として、実際の企業へ適用するため一部の会員企業様のご協力を得て試行導入を行って来た。その試行導入に当たり「職業能力評価基準」にもとづいた「キャリアマップ」や「職業能力評価基準シート」と言ったツールを開発した。既にその内容についてはホームページに公開済みである。

http://www.fij.or.jp/topics/information/2013/04/17-282.html

https://www.hyouka.javada.or.jp/user/dn_standards_a9031.html

 

7The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 

 今回の説明会は以上の成果を協会会員企業に披歴し、これを機に一層の普及促進を図る狙いで開催したもので、名古屋の会場では、20数社の会員企業の社長及び総務人事担当役員の方々が熱心に受講した。

 

 

 尚、名古屋会場説明会に引き続き、今後は東京、大阪会場で同様の説明会が行われる予定である。開催日程と申込み締切日は以下の通り。

 

・東京会場 8月9日(木)14:30~  申込み締切日 7月31日(金)まで  

・大阪会場 12月5日(木)検討中  申込み締切日 後日ご案内

 

名古屋会場、当日のプログラム

プログラム内容は以下の通りであった。

 

14:30~14:40 開会挨拶

一般社団法人日本ねじ工業協会 副会長・資格委員長 椿省一郎

 

14:40~15:40 「ねじ製造業における職業能力評価基準とその活用について」

       三菱UFJリサーチ&コンサルティング 組織人材戦略部

            シニアコンサルタント 乾 靖志 氏

 

15:40~16:00 「ねじ製造業における具体的な活用促進事例紹介について」

       職業能力評価基準活用促進委員会委員 3名

 

 名古屋会場説明会の様子

 

 冒頭椿委員長は、「ねじ製造業の人材育成のために、職業能力評価基準の積極的な活用を」と呼びかけた。

 

 引き続き 乾講師からは、職業能力評価基準の目的や特徴、自社に導入し活用する方法やその留意点など、詳細にわたる説明が行われた。

3The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 

 

 また、H24年度の普及促進事業で開発した、普及促進ツール(キャリアマップ、職業能力評価シート)と導入マニュアルを紹介した。説明の中では、試行導入を経てねじ製造業で使えるように織り込んだ工夫や、実際の評価の過程で大切にしたいポイントなどについても説明が行われた。

← 乾講師

 ↓ 松本ナット工業株式会社様プレゼン    

4The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 

 最後に、職業能力評価基準活用促進委員会委員として協力していただいた企業を代表して、松本ナット工業株式会社様、株式会社互省製作所様、株式会社サンノハシ様からそれぞれの試行導入の取り組みについて紹介があった。各社の導入目的やその過程で明らかになった問題と対策、取り組み成果など、導入に取り組んだ立場から、それぞれに特徴のある取り組みの説明を聞くことができた。例えば、従業員の自己評価と上司評価のギャップの問題については、評価の判断基準を明示しつつ納得の行くまで対話をすることが成功に導く秘訣であるとの説明に、会場の参加者の皆さんもうなずいていた。

↓ 株式会社互省製作所様プレゼン    

5The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 取材してみて、これから職業能力評価基準を導入しようと考えておられる企業様も、既に自社の評価基準をお持ちの企業様にも、大いに参考になるねじ製造業「職業能力評価基準」であると感じた次第である。東京、大阪での説明会に是非とも参加していただきますようお願いいたします。

 

6The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 

 

 

 

 

←株式会社サンノハシ様プレゼン

 

 

 

以上

 

取材・記事 未来開発パブリシティ委員会事務局 高橋寛美

海外短信 ネドライトテクノロジーGmbH.
2013年07月20日    カテゴリ:07.海外情報 
 
会報ねじのカテゴリー07:海外情報を担当するチーム(長谷川裕恭氏、打本照治氏)が活動開始しました。海外進出拠点に駐在する方々から届く情報を掲載して参ります。
 
第1回目は、ドイツにあるネドライトテクノロジーGmbH.の永谷 純也様からのお便りです。
 
-------------------------------------
会社名:ネドライトテクノロジーGmbH.
 
 ドイツ西部、プラッテンベルグ。山に囲まれた人口約3万人の、緑豊かな谷間の町です。オランダのネドシロフホールディングスと株式会社メイドー他、日系3社で設立されたファスナー販売拠点。製造はネドシロフの設備と人を活用し、品質管理と販売をネドライトにて管轄しています。
 
 ネドシロフ社は、ボルト、ナット、スクリュー、ネットシェイプ製品を欧州各地で生産する総合ファスナーメーカーです。製品販売に加え、設備も販売しています。近年は、売上が欧州一を誇っています。
 

1 ネドシロフ ホールディング(オランダ).jpg

 ネドシロフ ホールディング(オランダ)

 
 
2 ネドライト社が入るネドシロフ プラッテンベルグ工場.jpg
ネドライト社が入るネドシロフ プラッテンベルグ工場
 
 
 親会社である(株)メイドーから日本人駐在員を派遣し、TQM活動にて充実した品質管理プロセスをネドシロフへ水平展開することで、日本のお客様にも満足の行く品質の製品を提供しています。
 
 駐在員からは、日本と異なるドイツの文化に戸惑うことも多くあると報告を受けており、独自の文化を理解したうえで、業務を行うことの大切さを感じています。その駐在員からドイツの文化の一部を垣間見ることができる話を聞きましたので、ご紹介します。
 
 
「ドイツにまかせろ」
 
 ドイツ人には、生真面目で頑固者というイメージがぴったり当てはまるような得意技?があります。育児、犬のしつけ、そして掃除です。
 
 ドイツ人の子供のしつけに対する情熱はとても高く、街中で行儀の悪い子供を見る機会はほとんどありません。小学校が午前中で終り、午後は家庭で、本人の自主性による学習を推奨する文化も影響しているのかも知れません。最近は学習時間の短さによる学力低下も指摘されているようですが。
 
 犬のしつけの良さは、町のいたるところで目にすることが出来ます。なぜなら、犬は公園などの屋外だけでなく、電車、デパート、レストランなど、基本的にどこでも飼い主と一緒に行くことができるのです(スーパーは駄目のようです)。特にレストランで犬を見かけると、飼い主がおいしそうに食べている姿を横目に、おとなしく床で寝て待っている姿を見ると、しつけの良さを実感します。
 
 ドイツ人の部屋はいつでもきれいというのは有名な話です。掃除はお客が帰った後にする習慣があり、常に片付いているのです。だから、いつお客が急に訪ねてきても大丈夫なのです、また、料理もキッチンを汚すような料理(特に揚げ物)はなるべくしないという徹底ぶり。掃除に対する姿勢も真剣で、さまざまなアイデア商品を駆使してすみずみまで磨き上げます。スーパーの一角には掃除グッズがあふれており、日本でおなじみのものが実はドイツで開発された、ということも珍しくありません。
 
 こんなすばらしい「ドイツにまかせろ」という文化も、最近の移民の増加や若者の伝統離れなどから失われつつあるようです。どの国も良い文化・伝統を守ることは難しいのでしょうか。
 
    

3 スーパーには便利な掃除グッズが並ぶ.jpg

スーパーには便利な掃除グッズが並ぶ

 
4 レストランやカフェに犬同伴は当たり前.jpg
レストランやカフェに犬同伴は当たり前
 
 
記事、写真ともに永谷純也氏 
雨の中の草野球
2013年07月20日    カテゴリ:03.コミュニケーション広場(私の趣味) 

株式会社アイルの樋口隆洋様からの投稿です。

 

 毎週末の楽しみ草野球。平日の起床は6時のところ、野球がある日曜日は5時過ぎに起床します。夏でこそ明るくなっていますが、秋になると真っ暗な状態。眠い目をこすりながらユニフォームに着替えて出発します。地元のチームを作って約10年。朝の活動にももう慣れました。

 

 チームは早朝リーグに所属している為、グラウンドまで約1時間掛けて移動し、7時試合開始となります。

 

 先日は、いざアップというタイミングでまさかの小雨。。。せっかくの早起きしたのに、試合開始前に雨で中止というのは一番テンションが下がります。幸い雨はすぐ止み、試合開始となりました。

_Baseball in the rainy day_.JPG

 しかし、結果はまさかの大敗。しかも、ザ・草野球という感じのエラー続出で、四球とエラーのオンパレードでは勝てる訳がありません。私はノーエラーでしたが、持病の腰痛から、若い頃は取れてた打球に追い付けずにショック。。。ノーヒットと散々の内容でした。

 

 野球から帰宅するとまだ「いいとも増刊号」(フジテレビ系番組)も始まって無い時間に帰れますので有意義な日曜を過ごせます。夕飯にビールを飲みながらテレビでプロ野球観戦と野球三昧の日曜。21時には睡魔に襲われ、就寝。

 

 来週は打てるかな。。。

 

2013年7月7日 株式会社アイル 樋口隆洋

クラウン精密工業株式会社 代表取締役社長 望月紀人氏
2013年07月18日    カテゴリ:01.「トップに聞く」 

「トップに聞く」

 

クラウン精密工業株式会社

 

 

代表取締役社長 望月紀人氏

 

 

聞き手 未来開発・パブリシティ委員会「トップに聞く」グループ

   

インタビューサマリー 

・      海外も同時に特許申請

・      状況が変化しても、核となる理念は継承したい

・      受注から出荷までの一元システムが効率化に貢献

・      人事評価は、透明で分りやすく

・      「販売無くして生産なし、販売無くして経営なし」

・      会社を永遠に存続していきたい

 

・      会社概要

 

 

MG3230.jpg

 

望月紀人 (もちづき すみと)

1962年生まれ。1984年、立教大学 経済学部を卒業。3年間の修行を経て、1987年、クラウン精密工業株式会社に入社。2003年、専務に就任。2007年、代表取締役社長に就任。

 

 

 

 

海外も同時に特許申請                  戻る

 

―― タッピンねじにはどのような市場があるのでしょうか。

望月 通常は「めねじ」に「おねじ」を入れていきますが、「タッピンねじ」には「めねじ」がなく、穴だけ開いていて「おねじ」を締めることによって「おねじ」自身が「めねじ」を切っていきます。その市場は、特定の業界、分野ということではなく、ねじをある程度たくさん必要とするところでは、結構使われているのが実態だと思います。家電やOA機器、車関係でもテールランプとかミラー系とかにはよく使われます。

 「めねじ」が必要ないので、工程が一つ減る、言い換えればコストダウンということになると思います。

―― 御社のオリジナル商品について紹介していただけますか。

望月 「デルタイト」は、いわゆるタッピンねじで、一番販売力の高いものです。特徴は、締め付けトルクが非常に低く、破壊トルクが高いことです。そのためお客様が工場で使用する際に、締め付けをするトルクの自由度が高くなっています。

「ブラックス」は、鉄板ではなくて合成樹脂用のタッピンねじです。

「ショルデック」は、座付ねじにスペーサーを組み合わせて、不完全ねじ部ゼロの段付きねじです。以前はモーターによく使われていました。今は、照明などの狭いスペースに使われています。

 「ビューヘッド」は、スペースの制約や美しさを重視するときに使用する 頭の薄いねじです。頭を薄くすると、十字穴が軸まで届きやすくなり、頭飛びの危険性が高くなりますので、首下に少しアールを付けて広くするなどの工夫をしています。

さまざまなオリジナル商品     

_MG_3554.jpg

 

「ボリウェーブ」は、座金の部分が三角に折ってあって、締めるとそれが相手に食い込んで、ばねの代わりをするので、緩み難いねじです。

「ボリデルタイト」は、ポリウェーブの足をデルタイトにしたものです。

「リップネジ」は、薄い板用のタッピンねじです。ねじの山と山で相手の板を挟み込むようなイメージで締め付けます。普通のねじ山は60度ですが、このねじは45度になっています。

「リブロック」は、溶接ボルトの代わりになるもので、頭の下に突起を出しておいて、押し込んでかしめることで締結するねじです。

「スリードライブ」は、頭を大きくして、手で回せるようにしたものです。結構需要があったので、それを企画化して作りました。

―― どのようなきっかけで、オリジナル商品の開発に至るのでしょう。

望月 お客様の困りごとがきっかけとなることが多いです。薄頭のビューヘッドも、「頭が邪魔なんだけど」というお客様からの要求から開発したものです。やはり創業当初から開発商品を出してきていましたので、そういう姿勢が根付いているのかもしれません。

あとは特徴的なのが、一つひとつにデザイン的なパッケージを作って、出荷する箱にもそのデザインを施していることです。一つひとつの商品を育てていきたい、知名度を上げていきたいという思いは強いです。

―― オリジナル商品では特許を取得していますが、ご苦労もあるのではないかと思います。

望月 やはり手間はかかりますね。海外で形状や工具を真似される可能性も考慮して、最近では海外の特許も同時に申請しています。特許は、日本で取得した後に、海外に申請することができませんから。

―― タッピンねじはどれくらいの割合ですか?

望月 8割程度だと思います。ボルトも多いのですが、お客様の図面仕様でねじ部がデルタイトということもあるので、正確なデータを取るのは難しいですね。

―― 熱処理も御社でやっておられますね。

望月 熱処理は、比較的最初のころから設備しましたが、なかなかうまくいかなくて、当初は随分苦労したようです。

 基本的にタッピンねじはじぶんで「めねじ」を切っていくので、表面が硬くなくてはならない。でも全部硬いとパリッと割れてしまいますから、「湿気たおせんべい」のように、中は柔らかくて外は硬くなければいけません。最近は相手の板が硬くなっているので、この熱処理が結構難しいんです。しかも、お客様は意外と勝手に板を変える。ある日突然ねじが入らないということがあります。当社の場合は、社内で熱処理設備を保有しているので、熱処理条件を変えて、より表面を硬く、中は柔らかくする条件を探していきます。

 熱処理を社内でするかどうかは、コストとの兼ね合いになるとは思いますが、作ることへのこだわりですね。そういうこだわりって、必要なのではないかと思います。

 

状況が変化しても、核となる理念は継承したい     戻る

 

―― 御社はどのような経緯で創業されたのでしょうか。

望月 私の父の兄が、「クラウンラジオ」という会社で、ラジオとかテレビを作っていました。私が幼いころ、家の家電製品は全部クラウンだったことを覚えています。

今回インタビューがあるので調べてみましたら、戦後の日本の輸出産業は、トランジスタラジオが中心で、大手が参入する前は、ほとんど中小だったようです。叔父の会社も基本的には輸出メーカーだったので、あまり日本での販売はしていませんでした。1955年ごろは銀座4丁目の鳩居堂の上に看板を出していたようです。当時はかなり勢いがあったのですね。

 ラジオを作るにはねじをたくさん使うし、ねじは機械が作るので人が少なくてすむこともあって、ねじを作ったらいいのではないかと、クラウン精密工業が生まれたと聞いています。昭和35(1960)年10月に設立、昭和36(1961)年6月に、朝霞のクラウンラジオの一部に工場を建設して生産を始めました。その後、業務拡大に伴って、現在の本社がある志木に工場を建設し、移転したのが昭和36(1961)年です。 同年の9月に日立営業所、翌年の11月に名古屋営業所を開設しました。

本社工場外観(埼玉県志木市)   

Crown head office & factory.JPG

 

―― 子会社の展開もしておられますが、それぞれどのような役割なのでしょうか。

望月 基本的には、生産品目が異なります。ヘッダーの素材であるワイヤは、私どもでは1ミリ~12ミリぐらい使用しますが、その線形で分けています。それぞれ特化することで経営を効率化できることが一つと、それぞれの法人で利益を出すことによる経営責任の確立、人材育成を目的としています。

山梨県のクラウンファスナーは、現在、私の弟が社長を務めています。

クラウン精密秋田工場は青森に近い場所です。今は北秋田空港ができましたが、以前は秋田から3時間ぐらいかかりました。高度経済成長のころはなかなか人が集まらなかったので、なんとか人を集めたいと、東北の方を探していて紹介されたと聞いています。

 福島のシーエージーは、ヘッダーの多段機の専門工場です。多段機ではお客様の図面をいただいて、特注品を作るので優位ですが、機械を多くは所有していなかったので専門工場を建てたようです。

秋田のクラウンメタルプレイティングは、メッキ処理の工場です。青森に近いところにある工業団地で、熱心な誘致を受けました。熱処理と同様に、表面処理も外注さんにお願いすることが多いのではないかと思いますが、たまたま中国工場でメッキを内製化したので、日本でも競争力をつけるためにメッキ部門があってもいいのではないかと。メッキは排水の問題などがあって、認可をいただくまでに交渉が必要でした。秋田では、圧造、転造、熱処理、メッキが、一貫生産できる体制になっています。

―― 香港、中国、タイと、海外にも進出しておられます。

望月 香港が平成6(1994)年、中国が平成7(1995)年です。当時はお客様の中国進出が激しく始まっていた時期でした。

 タイ工場は、平成13(1991)年設立で、平成17(2005)年にロジャナ工業団地に移転しました。ロジャナ工業団地は、2011年のタイ洪水の被害に遭ったところです。完全に水没して水が引くまで1か月くらいかかりました。それから機械の修理をしましたが、全部ドロが入ってしまって、中には日本に持ってきて修理をしたものもありました。結果的に、2年ほど遊ばせる形になりました。

―― 「創造性豊かな高付加価値商品を生み出すことによって広く社会に貢献し、社員の幸せと夢のある企業を目指す。」という経営理念について、どのように考えておられますか。

望月 昭和60年に理念が作られたときは、まだ私は入社していませんでした。創立から25年ぐらいたったころで、おそらく会長の中で理念が必要だと考えたのだろうと思います。社員綱領も同時期に作っています。

本社事務所に掲げられた社是(中央)経営理念(右)社員綱領(左)

Crown keieirinen.JPG

 

私としては、これを継承していきたいという気持ちを強く持っています。周りの状況は変わっても、中心にある考え方は、経営するうえでは継承していきたい。できてから20年ぐらいたっていますが、変えようとは思っていません。

社員は、経営理念、社是、社員綱領と、会長が好きな言葉が書いてあるカードを持っています。迷ったときはこれを見るようにということです。

 

受注から出荷までの一元システムが効率化に貢献   戻る

 

――平成4(1992)年というかなり早い時期に、コンピューターシステムを導入しておられますが、どのような経緯で導入したのでしょうか。

望月 それまではそれぞれの場面では管理していても、今どの工程に行っているかは、ずっと品物を追いかけて探さなければならず、それを何とかしたいと思いました。それまでもコンピュータがなかったわけではないのですが、部署ごとの電算システムでした。それを受注から出荷まで、グループ工場を含めて一元管理をするようにしました。かなり効率が上がったと思います。

――大がかりなシステムの導入にあたっては、いろいろなご苦労があったのではないかと思います。

望月 当時はオフコンで、こちらに知識がないので、SEと話をしても会話にならない。出力帳票も一つずつイメージを書いてもらったりしました。SEは各部署のヒアリングをして、それをつなぎ合わせて...... かなり大変な作業でしたね。投資額も億単位です。

 また当時は、キーボードすら打ったことがない人もいっぱいいて、それまでは台帳管理でしたから抵抗感もかなりありました。ある時期までは、台帳と新しいシステムを並行して走らせましたが、なかなかシステムに入力してくれないということもあって、立ち上げ時は相当苦労しました。

バージョンアップもかなりしています。現在は、どの品物はどこまで進んでいるか、画面ひとつで追いかけられるので、もうこのシステムがなかったら仕事ができない状態ですね。

――ISO9001、ISO14001、QS9000にも取り組んでおられますが、大変ではありませんか?

望月 私はあまり大変だと思っていなません。ISOの環境も品質も、自分たちがやっている業務を、ISOの要求のどこに当てはまるか考えて、落とし込んでいる感じなので、そのために余計な仕事が増えたという感じはしていませんね。

たとえば、ISOでいう「マネージメントレビュー」も、私どもでやっている月1回のリーダー会議に置き換えて、議事録のフォーマットもISOの要求に合わせています。QS9000の「製品品質日程計画」には、我々なら工程管理表を当てはめようというように。システム導入前から、工程管理表は作っていましたし、社員の抵抗もあまりありませんでした。

 

人事評価は、透明で分りやすく           戻る

 

――人事評価はどのようにしていらっしゃいますか?

望月 5年前から制度を変えました。17のランクに分割した給与体系になっていて、社員は期首に設定される会社の目標や、その課が掲げる目標に対して、個人目標を設定します。その目標にそって、達成度、貢献度、成果を自己申告し、上長とすりあわせて、社員のやる気や自分の成長の度合いを自己評価、客観評価で見るという方法です。

 成果主義といっても既得権がありますから、大きく従業員の不利益にならないように、かなり慎重に作りました。

――なぜそのような制度に変えようと思ったのですか?

望月 人事評価では毎年悩むので、もう少し客観的な評価はできないかと。たとえば製造現場なら、担当する機械によって仕事量が変わることもあるし、営業だって自分でお客様を選べるわけではない。ある程度透明性があって、従業員の皆さんにも分りやすいことが必要なのではないかと思いました。

――運用していくうえで、難しいことはありますか?

望月 人によって、自己評価が辛めの人、甘めの人がいます。そこはコミュニケーションを重ねながらやっていくしかない部分ですね。本当は、評価をする管理者のトレーニングもしなければいけないのだと思います。経営側から見えている管理者と、部下から見えている管理者の評価は、意外とずれていたりしますので、気を付けなければいけないと思っています。

――社員による自主的な改善活動などは行われていますか?

望月 「活動」と呼んではいませんが、毎期、社長指針を出しているので、それに基づいて各課が1年間の活動計画を立てています。たとえば、現場のヘッダーであれば、工具の再生化とか、スクラップ量の低減といった目標を決めて、その進捗管理をしています。

以前は、具体的な内容の社長指針を出していたのですが、指針が具体的だと、社員の自主性やアイディアが広がらないので、今は抽象的な指針を出すようにしています。

 

「販売無くして生産なし、販売無くして経営なし」   戻る

 

――ねじの市場の変化をどのように見ておられますか?

望月 3~4ミリはボリュームゾーンだとは思いますが、私どもでは意外と5ミリ以上も多いです。それは、逆に3ミリ以下の仕事は、日本からどんどん無くなって、海外にいっているということだと思います。

たとえば、テレビはまさに3~4ミリの仕事で、私どもがテレビのねじを作っていたころは、1か月の売り上げがテレビだけで2000万円ありました。それが今はゼロです。昔はカセットテープとかビデオテープとか、デッキの中にいろんなものがついていましたから、ビデオ関係の仕事も多かったのですが、今はほぼゼロですね。コピー機も、昔は1台で600本ぐらいねじを使っていましたが、今は200ぐらいだと思います。ねじ締めは、作る方には余計な工数なので、なるべくねじを減らしたいと考えるのは当然ですからね。

 市場はめまぐるしく変化していますから、「今のものはいずれ消滅していくんだ」というくらいに考えて、常に新しいものを追いかけていかなければなりません。

――そのような市場において、どのような事業戦略を取っていかれるのでしょうか。

望月 基本的には、私は「販売無くして生産なし、販売無くして経営なし」と思っています。とにかく受注を確保していくことが大前提だと思っています。

我々の場合、意図的ではなのですが、10%を超えるお客様はなく、どこか1社に大きく依存していることがありません。リスク分散という意味では強いのですが、常に新しいものを取り続けないと同じ売り上げを維持することができません。われわれが保有している設備の範囲内で、それが製造できるのであれば、どんなものでもトライしていきますし、情報を収集するなかで必要と判断した設備には、積極的に投資をしていくという考えです。

もう一つは横展開です。2か月に1回、会議を開いて、今新規でどういうお客様に行っているか、我々の実績ある商品をどこに売り込んでいるのかを情報共有しています。

ISOの認証も、検査設備も、品質の要素ですが、一番大切なことはそれがどういうところに使われるかだと思います。私どもでは、まず用途を確認します。そうすると目的に応じて、そこまで厳しくなくてもいいのではないかなど、こちらから提案ができる。次にそれを工具の設計に落とし込んで工具図面を描く。基本的にはヘッダーも工具で作るのですから、工具の品質の一定化は大切な要素ですし、難易度の高いものは工具も内製して、ノウハウを蓄積しています。規格品よりもお客様の図面で作るものが多いので、こういう動きをすることで、我々の付加価値を提供できると思っています。

――設備投資の具体的な計画はありますか?

望月 今のところ国内では考えていません。海外に関しては、今ある中国、タイの工場の機械設備を良くして、今海外でできていない仕事を取って、生産品目を変えていくということを考えています。

――ねじ以外に進出する可能性は?

望月 今でも当社は切削もしています。ねじとあまりかけ離れた分野は考えていませんが、いわゆる機械加工であれば、十分ありうると思います。

 

会社を永遠に存続していきたい            戻る

 

――昭和62年に入社されましたが、入社前は何をしてこられましたか?

望月 昭和59年に立教大学の経済学部を卒業しました。その後、大陽ステンレススプリングさんで、工場で1年、営業で2年修業をさせていただいてから、クラウン精密工業に入社しました。

――お父様からは後を継ぐように言われていたのでしょうか。

望月 父からは入社しろとは言われていませんでした。自分では入るものなんじゃないかと思っていましたので、大学卒業が間近になって就職ということと向き合った時に、初めて父にクラウン精密工業に入ってもいいと話しました。子供のころから父とはあまり接点がなかったですし、入社してからは社長と一般社員ですから、ずっと敬語で話していました。妻は変な親子だと思っていたようですね。

――社長に就任されるまで、どのような仕事をしてこられましたか?

望月 当社に入ってまず感じたのは、お客様と接する時間よりも、社内の調整をしている時間が長いということでした。注文が入ると、自分で工場に行って要請する。急ぎの案件も、誰か一人に伝えればよいのではなくて、圧造に行ったり、転造に行ったり、あちこちに頼んでやっと出来上がる。それを今度は自分で倉庫から引っ張り出して、自分で納品書を書いて、お客様に届ける。そういう状態を見ていて、営業なら純粋にお客様と折衝する時間とか、あるいは技術的な勉強をして「ねじ屋」的な営業をしていかなきゃいけないと思いました。そこで営業の中の業務を受け持つ部署を作ったり、配送部門を作ったり、コンピューターシステムを導入したり......。私から見て会社の弱い部分を強化していくということを、自分なりにやってきたと思います。

 修行先では、納品というとライトバンに積んでいきましたが、当社に入社した当時、車は全部トラックでしたからね。自分で2トントラックを運転して納品に行くというのは、カルチャーショックでしたね。

――記憶に残る出来事はありますか?

望月 営業をやっていたとき、あるお客様から「たぶんクラウンさんとの取引は、今が一番いい状態だよ」と言われたことがあります。その理由は、「あんたが社長の息子だから」。たぶん社内的な影響力もあるし、私が言えば早く上がってくるのではないかと。その時に、何をやってもそういう風に思われるのかなと思いましたね。できて当たり前、人の倍やって当たり前みたいなところはあるのかなと。

自分ではあまり意識していませんが、負けたくないという気持ちはありました。私が入社したことで、前任者はお客様を取られているわけですよね。理不尽な話ですよね。その限りは、信頼を得なければいけないなという気持ちは強かったですね。

 ですから香港にも最初に行きました。自分が行かなかったら次の人を行かせられないと思いましたので、売り先を探しにまず自分が行きました。時には、自分がやったことがなくても誰かにやらせることは必要でしょうけれど、心苦しいという感じはしますね。

――社長として、将来に対してどういう思いがありますか?

望月 一番の思いは、会社の永遠の存続ですね。これだけ周りの環境が変わっているので、会社の中身も変わっていかざるを得ない、変えていかなければいけないかもしれない。そういう意味では、当社の場合は、お客様の声を聞く、自分たちで自分の事業領域を決めないということをモットーに、形を変えながら永遠に会社を存続していきたいという思いです。

 自分の父親を亡くしたときに、人って、そこですべて終わってしまうんだなと思いました。どんなに情熱を傾けて、どんなに思っても、人って終わるんだなと。それで、この会社を次世代に繋いでいきたいという思いが強くなりましたね。

――最後に、業界、あるいは協会に対する思いをお聞かせください。

望月 ねじ屋さんでは、戦後すぐに取引が始まって、伝統的にどこかの売上比率が40%も50%もあるとか、昔からの付き合いで間違いなく仕事が来るという会社が意外と多いと思います。我々はまったく逆で、最初にねじの会社を作って、それから売り先を探してきた会社なので、そういう状況に一度たりともなったことがありません。結局は一社一社の自助努力しかないのではないかと思います。

 協会といえども、それは各社のまとまりなのですから如何ともしがたい部分はあると思いますが、自分たちがそこに参加する思いは違っていいと思います。こういう仲間や業界に携わっている人たちがいて、情報交換の場であったり、思いを共有できる場であったり、自己研さんの場にもなる。そういう場でいいのではないかと思います。

 

―― 貴重なお話をありがとうございました。

 

クラウン精密工業株式会社 ホームページ: http://www.crown-screw.co.jp/

 

――――――――――

【会社概要】                         戻る

 

設立               昭和35年(1960年)10月15日

代表者            代表取締役社長 望月 紀人

資本金            12,000万円

従業員数        国内:250人(グループ企業含む) 海外:400人

事業内容        冷間圧造によるねじ及び締結部品の設計、製造、販売

製造品目        デルタイト ®  (ねじ込みトルクの低いねじ)

                     ポリデルタイト ®  (ゆるまないトルクの低いねじ)

                     ポリウェーブ ®  (ゆるみ止ねじ)

                     プラックス ®  (合成樹脂用ねじ)

                     リップねじ ®  (薄板用ねじ)

                     リブロック ® (スタッドボルト)

                     ショルデック ®  (不完全ねじ部ゼロの段付ねじ)

                     ビューヘッド ® (外装用ねじ)

                     ノジロック ® (ゆるみにくいねじ)

                     マイクロファスナー (極小圧造部品・ねじ)

                     特殊圧造部品

                     小ねじ

                     タッピンねじ

所在地・拠点  

         本社

          〒353-0001 埼玉県志木市上宗岡4-7-31

                     秋田工場(㈱クラウン精密秋田工場)

            〒018-3333 秋田県北秋田市坊沢字深関沢13-2

                     福島工場(シーエージー㈱)

                   〒963-7827 福島県石川郡石川町新屋敷字長土路48-2

                     山梨工場(クラウンファスナー㈱)

               〒400-0402 山梨県南アルプス市田島818

                     クラウンメタルプレイティング㈱

                 〒018-3300 秋田県北秋田市市川井字横呑沢5-133

                     日立営業所

                       〒317-0000 茨城県日立市東多賀町3-6-12

                     名古屋営業所

                        〒485-0000 愛知県小牧市久保本町103

                     東莞皇冠螺絲有限公司(中国)

                広東省東莞市長安鎮涌頭管理区

                   ECF PRECISION CO.,LTD.(タイ)

              55 Moo 5Rojana Industrial Park

                         Tambol Utai Amphur Utai Ayutthaya 13210

                     日皇精工有限公司(香港)

                    Unit T, 4/F., Valiant Industrial Center, 2-12 Au Pui Wan St., 

           Fo Tan , Shatin, N.T. HongKong

 

経営理念

                     創造性豊かな高付加価値商品を生み出すことによって広く社会に貢献し、

          社員の幸せと夢のある企業を目指す。

 

社是               誠実・不屈の精神・創意工夫

 

社員綱領

                     1.良い品を安く、早く、造り顧客の信頼を得ること。

                     2.研鑚に努め、人格と能力の向上を計ること。

                     3.清潔で整頓された活力ある職場をつくること。

                     4.社会人としての自覚を持って社会との調和と共栄に努めること。

――――――――――

記事:ワッツコンサルティング㈱ 杉本恭子

大矢螺子工業株式会社
2013年06月12日    カテゴリ:14.私の会社紹介 

昨年当協会に正会員として入会された、大矢螺子工業株式会社様に、「私の会社紹介」への投稿記事を作成して頂きました。



【特殊な形状のねじにも対応。高品質・高精度で、顧客満足を追及 】 

<プロフィール>                                  


ooya.jpg会社名 

 大矢螺子工業株式会社              

 

代表者

 大矢 正継(まさつぐ)

 

所在地

 愛知県名古屋市中村区太閤5-20-10


~創業以来、高品質な製品を安定供給~

 大矢螺子工業株式会社は、高品質な産業用ねじを安定供給し続けている総合ね
じメーカーです。創業は戦後間もない1947年。2003年には品質マネジメントシステム「ISO9001:2000」を取得しました。

 2009年には60周年を機に着手した新工場をオープン。
最新設備を備えた新工場では塑性加工技術をフルに発揮し、製品の生産性および
品質状況をより高めております。

 製品種目としましては、多彩な螺子類をはじめ、自動車部品、弱電部品などです。
中でも主力は精密ねじ付部品で、様々な加工データの蓄積を金型製作や製品設計に
反映することで特殊な形状のねじ生産も可能にしています。

 また高品質、そして少量多品種生産、短納期、こうしたご要望に添う対応力を
備えています。熱処理や表面処理、切削加工などの協力会社とも連携し、確実に
作り込みができる体制を整えているのも強みです。

 

理念は、顧客満足を追求し、信頼される製品を提供すること 


factory.jpg 創業以来、当社が大切に貫いている経営理念は、
顧客満足の追求です。お客様のご意見に耳を傾け、ご要望をしっかりと汲み取り、精度の高いねじを作りご満足いただく。お客様とともにものづくりを進め、信頼関係を築くことを何より重視しています。

 おかげさまで品質・性能をご評価いただき、愛知県はもとより、東京、大阪など日本各地の自動車部品関連会社様と取引をいただいております。 


~若い力を活用し、新しいフィールドへもチャレンジ ~
 

 経済・産業のグローバル化に伴い、多くの自動車メーカー様が海外に進出している今、
当社も広い視野で事業展開していくことを念頭に入れています。価格競争や為替リスクなど
課題はありますが、これまで培った技術と経験を生かし、市場の拡大や創出に努めて
いきたいと考えます。

 その原動力となるのが、若い力です。当社では若手の社員が数多く在籍し、時代に
呼応したものづくりに取り組んでいます。今後は、世界を見据え果敢にチャレンジする
人材を育成し、新しいステージへ。さらなる成長を目指してまいります。 

 

 

 

 

平成25年「ねじの日」を迎えて
2013年05月29日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 
 
 
一般社団法人日本ねじ工業協会
会長 竹中 弘忠
 
会長Photo.jpg
 
 
 
 昭和50年7月15日にねじ商工連盟(一般社団法人日本ねじ工業協会と日本ねじ商業協同組合連合会で構成)総会で「ねじの日」(6月1日)が制定されて、早いもので38年目を迎えます。
 
 ご高尚のとおり、昭和24年6月1日に新しくJIS制度が制定され、それにちなんでこの日を「ねじの日」と定められました。ねじの製造、販売に携わる者の社会的責任等についての認識を深め、かつ社会一般にねじの基礎部品としての重要性を周知することを目的として「ねじの日」が定められました。
 
  昔から「ねじ」は産業の塩と呼ばれ、「もの」と「もの」を締結する部品であり「ものづくり」にとってなくてはならない重要な基幹部品であります。またその品質は機械工業、住宅、橋梁等の性能・安全を大きく左右するとの認識のもと、ねじメーカーは今日まで技術開発、商品開発に積極的に取り組み、高品質で優れたねじ類を日本並びに世界各国へ送り出してきました。
 
  「MADE IN JAPAN」は、日本並びに世界各国の機械工業等の発展に大きく寄与し、その品質・性能は内外のユーザーから高く評価されております。
 
 ねじは、また「もの」と「もの」を締結するだけでなく、自動車、家電製品、住宅等を通じて、人々の快適で安全な日々の生活を影で支えており、生産活動、人々の暮らしの隅々までかかわっております。
 
 経済のグローバル化に伴い、わが国ねじ企業はアジア企業等々と激しい価格競争・市場競争を強いられております。熾烈な国際競争に勝ち残り、わが国ねじ産業の地位を確固たるものにするためにも、世界の舞台で活躍できる人材の育成、新製品の開発、経営基盤の強化等が急務となっております。
 
 その対応策の一環として当協会では、次の事業を強力に推進しております。
資格委員会が進めている、ねじ製造技能検定制度の確立です。この事業は、ねじ製造技術者・技能者の技術力並びにわが国ねじ産業の技術水準の向上を図ると共に、新商品の開発・生産に繋げる人材育成のための大事な事業です。平成23年度及び24年度にねじ製造技能検定2級試験(協会認定)を実施しました。技能検定試験(協会認定)を、あと数年実施してその成果を基にねじ製造技能検定国家認定資格制度の創設を厚生労働省へ申請することにしております。
 
 また、平成23年度に厚生労働省のご指導の下「ねじ製造業の職業能力評価基準」を作成しました。平成24年度にはこの職業能力評価基準に基づきキャリア形成過程をモデル化したキャリアマップ及び職業能力評価シートを作成しました。ねじ企業の人材育成並びに職業能力評価への活用をホームページ等を通じて広く働きかけるなど、世界に羽ばたける人材育成の支援態勢を推進しております。
 
 "ねじ"なくしては、生産活動、人々の暮らしに支障をきたすと思っております。
「ねじの日」に心を新たにし、世界に冠たるねじの開発・生産に努め、工業立国日本を再生し、ねじを通して社会貢献並びにねじ産業の発展に尽くしてまいる所存です。
どうか皆様のなお一層のご支援、ご協力を心からお願い申し上げる次第です。
 
 最後になりましたが、会員はじめねじ産業に関係する皆様方のご発展並びにご健勝を心よりご祈念申し上げて、「ねじの日」のご挨拶とさせていただきます。
 
 
イズラシ、先進的な「認知動作型トレーニングマシン」を設置したスポーツジムをオープン
2013年05月23日    カテゴリ:02.コミュニケーション広場(投稿) 

株式会社イズラシ様からの投稿がありました。事務局にて取材に基づく情報を加え、記事にしました。

 

イズラシ、先進的な「認知動作型トレーニングマシン」を設置したスポーツジムをオープン

~ 新たな事業の柱を目標に、トレーニングマシンの製作にも着手 ~

 

株式会社イズラシ(本社:静岡県沼津市大岡)は、2012年9月、沼津の新社屋の敷地内に「アイシック健身塾」をオープンしました。アイシック健身塾は他のスポーツジムにはない、「認知動作型トレーニングマシン(※1)」を使ったトレーニング施設で、マラソンや登山の体力作りに最適な国内最大級の低酸素トレーニングルームも完備しています。現在、小学2年生から80歳超える方まで、あらゆる世代の会員が在籍し、競技技術向上から健康維持までさまざまな目的でトレーニングをしています。

DSC00003.jpg

 本社屋に併設されたアイシック 健身塾の外観

DSC00005.jpg

サインボード

「個人差はありますが老齢化に伴い、60歳を過ぎた頃から歩行時の歩幅が狭くなり、転倒やつまずきといった歩行障害などの発生リスクが非常に高くなってくると言われています。当塾では歩幅減少・歩行障害の予防および改善を目的とした、「スプリントトレーニングマシン」での運動を提供し、すり足動作による歩幅減少の改善、足の回転運動による大腰筋強化により歩行障害の発生リスク低減に努めています。」(アイシック健身塾 今井勇太氏)

DSC00002.jpg

様々な認知動作型トレーニングマシンが並ぶジムの様子

またイズラシは、新社屋のオープンを機に、新型トレーニングマシン開発事業として「ファルマバレー事業部」を創部し、「認知動作型トレーニングマシン」の製作に着手しました。

「新しい工場には社員のためのジムを作るつもりでしたし、健康産業にも以前から興味を持っていました。ある企業から、東京大学の小林寛道名誉教授がアスリートのために研究している「認知動作型トレーニングマシン」を紹介されたことがきっかけで、弊社でもトレーニングマシンの製作に着手することを決意しました。マシンの図面をいただき、コンパクトにするなどデザインを工夫し、現在までに8種類を製作しています。今後も順次機種を増やしていきたいと考えています。」(代表取締役 堤親朗氏)

 

認知動作型トレーニングは、静岡県のファルマバレープロジェクト(※2)第2次戦略計画に「科学的手法による健康づくり」として取り入れられた理論で、イズラシの参入はトレーニングマシンの製造拠点として期待されています。

イズラシでは、アイシック健身塾によって会員に価値あるサービスを継続的に提供し、健康への新たな可能性を追求したいと考えており、ファルマバレー事業部とも連携し、新型トレーニングマシンの研究・開発・実証を推進していくとしています。また、将来的にはトレーニングマシンの医療機器認定も検討し、今後は健康産業を同社の事業の柱の一つとして成長させたい考えです。

 

※1 認知動作型トレーニングマシン

体幹深部筋肉の強化(脊髄・骨盤・膝関節)と脳・神経と筋肉の連係動作を確立し、運動パフォーマンスを向上させ、身体能力を高める事ができるマシン。認知動作型トレーニングマシンを使用する事で、足が速くなった、姿勢が良くなった、肩こりや腰痛が軽減されたなどの実績が報告されている。最近の研究では、インナーマッスル(体幹深部にある筋肉)を使う運動が、脳を刺激し活性化させることが明らかになってきている。

 

※2 ファルマバレープロジェクト

 静岡県が、県東部地域を中心に、地域の民産学官が協働して推進しているプロジェクト。平成8年、県立静岡がんセンターの基本計画策定時に「県立静岡がんセンターを核にした医療城下町を作ってはどうか」との意見に端を発して、平成13年、富士山麓先端医療産業集積構想(ファルマバレー構想)を策定した。

 

アイシック健身塾 : http://www.issic.co.jp/