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12.協会役員ご挨拶

ねじの日に寄せて 日本ねじ商業協同組合連合会会長から寄稿文
2022年06月01日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

Mr.Morihiko Fujita 2022-06-01 11.06.26.png6月1日 「ねじの日」にあたり


日本ねじ商業協同組合連合会会長

(日本ねじ工業協会副会長)

 藤田守彦

 

 

6月1日「ねじの日」にあたり、東京、神奈川、愛知、大阪、各協同組合を代表致しまして御挨拶申し上げます。

この2年余新型コロナウイルスは変異を繰り返し、終息する事なく、個人生活、様々な産業活動を制約して来ました。ここに来て三回目のワクチン接種が進み、治療薬も出回る様になって来ましたが、終息にはまだまだ時間が掛かる事と思います。

同時に世の中の仕組みが変わってしまいました。変わる事は決して否定するものではなく、むしろ変わって行かなければ、生き残る事すら出来なくなると思っております。その中で、テレワーク、カーボンニュートラル、DX、様々な新しい言葉が飛び回っております。確かにやらなければならない事は理解しますが、全ての企業に必要が有るか、どうかと思うと、強く疑問を感じます。企業によっては、むしろマイナスにもなりかねないのではないでしょうか。余り言葉だけが先行して「真実」をつかみ取る事が出来ない状況に陥っていませんでしょうか。余り高みを見ずに、足元に目を落とし「真実」を見極めて自社の為、社員の為になるかどうかを考える事が必要と思います。

さて御承知の様に「ねじの日」は、ねじが日本工業規格に制定された日でもあります。

「ねじ」は何時の世にも、地味では有りますが、あらゆる産業を支えてくることが出来たと、申し上げても過言ではないかと思う次第です。
日本ねじ商業協同組合連合会も日本ねじ工業協会と一緒に「この世はねじで出来ている」のロゴの下、ねじ業界に働く人達の地位向上にも努めて参りました。

これからも日々努力を重ねて参りますが、ここに来て材料値上げが大きく、ねじ業界全体の収益を圧迫しております。御得意様には材料値上を御願いして参りますが、ねじ業界全体もデジタルツールを駆使して新しい発想を持って、新しいねじを開発し産業界に送りこむ事も忘れてはならない重要な施策と思っております。更には、販売商社、製造業者が両輪となり、連携を密にとり、ねじ業界に従事する人達一人一人が「ねじの重要性」を再認識して、産業界に安定供給させて頂く事が生き残れる手段と思います。 

 これからも、ねじ業界は「日々改善」「日々努力」を行ってまいります。引き続きの御支援、御指導を宜しく御願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様方の更なる御繁栄と御健勝、また、コロナ禍の早くの終息を心より御祈念申し上げます。

以上
 

「会長就任にあたり 」 会長就任挨拶 佐藤義則 様
2022年05月31日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

Mr.Yoshinori Satho 2022-06-01 11.10.51.jpg会長就任にあたり

2022年5月 

佐藤 義則

 

 

 このたび5月19日開催の社員総会及び理事会におきまして、一般社団法人日本ねじ工業協会会長を拝命しました。 椿前会長よりバトンを引き継ぎ、我が国ねじ業界の更なる発展と、広く日本の社会に貢献できる業界となることを目指し、全力を尽くす所存ですので、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

 さて、我が国においては、まだコロナ禍による影響を注視していく必要があるとはいえ、社会活動が正常化に向かい、景気が持ち直すことが期待されている最近の状況ではありますが、ウクライナ情勢、原材料価格の上昇、部品調達の制約等、懸念材料は多く、今後の見通しについては不透明であり引続き厳しい状態は続くのではないかと思っております。

 この大変な環境の中、当協会としてもこれまで椿前会長のリーダーシップのもと、会員の関心事を課題化する新たなプロジェクトが開始されるなど協会変革を推進してきており、浅学非才の身ではありますが、会員の皆様に必要とされる協会を目指し引き継いで参る所存であります。

 また、ここ数年当協会の資格委員長を拝命し活動して参りましたが、ねじ製造技能に対する社会一般からの評価を高め、ねじ産業に従事する人々の技能の向上を図ることの難しさ及びその大切さを痛感しており、その重要性を鑑みますと、その実現に向けてさらなる努力が必要であると感じております。

 その他、技術委員会では技術講演会を実施するなど技術力の更なる向上に資する事業を推進します。また未来開発・パブリシティ委員会では、ねじ及びねじ業界の重要性を広くPRして社会の理解を深め、ねじ産業従事者のモチベーションの向上に資すると共に、会員へのアウトプットを確実にすることに寄与できればと考えております。

 それ以外にも、国際交流、取引の適正化をはじめ協会の諸活動が業界発展の一助を担えるよう努めて参りたいと思っています。

 祖父から聴いたことですが、本協会の設立は戦後の日本におけるねじ業界が発展するために通商産業省に日参し計画書を何度も提出し直し、やっとの思いで設立が実現したとのことを覚えています。現在の世の中は移り変わりが早く、本協会の事業活動においても時代に合ったことを、柔軟に変革していくことが必要だと考えていきます。

 皆様とともに任務を遂行していく所存ですので宜しくお願い致します。

 

以上

 

「会長退任のご挨拶」 前会長 椿省一郎 様
2022年05月24日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 


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会長退任のご挨拶


       2022-5-19
一般社団法人日本ねじ工業協会
前会長  椿 省一郎

社団法人日本ねじ工業協会は、昭和35年(1960年)12月2日に設立認可を受けスタートしました。その設立趣意書によれば、「われわれねじ業者は、われわれの手によって自立的にねじ工業の合理化を促進するため、一大決意の下に一致団結し、高精度のねじの豊富低廉なる供給を通じて国民経済に寄与し、国民文化の向上に資することを念願とするものであります」と記されています。その趣意に沿って、私たちは今日まで歩んでまいりました。

そして令和2年(2020年)創立60周年を迎えるにあたり、その記念事業を、100周年に向けての確かな一歩にしようとの合意のもと、その内容について2018年より未来開発パブリシティ委員会に委嘱した「60周年記念事業実行委員会」で議論を重ねました。その結果、まず会員の声を聴き、当協会の存在の意味と価値を改めて問うた上で、会員がその存在意義を一層認める、会員に必要とされる協会となるための「変革ビジョン」を示し、協会変革のスタートラインに立つことにして、その準備を進めてまいりました。


コロナの感染拡大により、2020年度に企画した記念事業をすべて1年間延期することとなり、役員も1年間を期限として留任させて頂きました。その結果、企画した事業のうち「式典」だけは中止としましたが、他の事業は遂行することが出来、ひとえに皆様方のご支援ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
特筆すべきは、コロナ禍にあって従来のような活動がままならない中、オンラインでの活動に転換したこと。そして、昨秋WEBで発表した「変革ビジョン」の骨子は、「会員が期待する協会を自らの手で実現する」でしたが、それに呼応して早速ワーキンググループによる活動がスタートしたことです。

今日、当協会の更なる発展のために、変革への挑戦が求められていると思います。 従前の活動に加えて、新たな挑戦、新たな活動にもご理解を頂き、皆様の積極的なご参加で、充実した活動へと展開して頂きたいと思います。また、佐藤新会長様を中心とした新体制にご理解ご協力を頂き、より一層絆を深め、連携を強化し、皆様に盛り上げて頂きたいし、佐藤様には、持ち前のパワーとリーダーシップを思う存分に発揮して頂きたいと思います。


そしてこの先、70周年、80周年、90周年、100周年へと発展し続けることを念願します。

 

椿会長 2022年 年頭所感
2022年01月01日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 



Mr.Tsubaki.png2022年 年頭所感

一般社団法人日本ねじ工業協会

会 長 椿  省一郎

 

 新年を迎え、心よりお慶び申し上げます。

 我が国では、一昨年来続く新型コロナウイルス感染症拡大の影響も、昨年10月には緊急事態宣言が解除されるなど、まだ第6波の懸念は引き続きあるものの、経済活動正常化への期待感が高まりつつありますが、人々の行動様式にはコロナ禍以前とは変容した新しい時代が訪れることが予兆され、新しい年を迎えて身の引き締まる思いであります。

 昨年は、当協会にとりましても「60周年協会変革ビジョン」を発表した記念すべき年となりました。当日のライブ配信視聴者は113人で、終了後お答え頂いたアンケートに見る反応に、期待の大きさを感じ、同時に鼓舞されました。おかげさまで会員の皆様に必要とされる協会を目指して新たなスタートとなりました。

 この期待に応えるべく、次年度からフレームワークに従った展開を開始するためにも、今年はトライアル活動を開始します。まず、これまでに会員の皆様からお聞きしてきた要望や期待などの関心事を共有して取り組めるように課題化し、その対応に向けた取組みを具体化するためのワーキング・グループを立ち上げる所存ですので、これからもさらなるご協力を賜り、積極的なご参加をよろしくお願い申し上げます。

 さて今年の世界経済は、ワクチンの普及などにより回復が期待されている一方で、新たな変異ウイルス株の発見、世界的なインフレ懸念、引続きの米中問題等の不安材料により、今後の見通しを予測することが大変難しい状況にあります。

 そうした中、我が国においても岸田政権の大規模な経済対策等を期待して、日本経済は緩やかな成長が続くのではないかとの見方もありますが、我々中小企業の足元では、部品調達難による生産減少、材料高騰・脱炭素化・DXやAIの導入・SDGsの取組み等によるコスト上昇、人材確保難など抱える課題は数多くあります。

当協会では、今年もこれまで同様感染予防を優先して、ZoomやWebExを活用しての会議や交流を工夫改善しつつ大いに取り入れながらも、感染対策を取りながらの対面による交流にも臨機応変に対応し、実のある交流や情報交換の場を作っていきたいと思っております。

 最後になりましたが、皆様方の益々のご活躍とご健勝、ご多幸を祈念して、新年の挨拶とさせて頂きます。

以 上

「ねじの日」に寄せて
2021年06月01日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

2021年「ねじの日」に寄せて

一般社団法人日本ねじ工業協会Mr.Tsubaki.png

一般社団法人日本ねじ研究協会

会長  椿 省一郎

  新型コロナウイルスの蔓延と全世界への感染症の急激な拡大が続き、ワクチン接種は追い付かず治療薬もない中で、感染拡大をおさえる手段は人と人との接触を極力控えるしかない状況が続き、人と物と情報の相互交流の大切さを改めて実感した1年余りでした。そして再び「ねじの日」を迎えました。

 この間、社会と経済に大きな影響があったばかりでなく、生活や働き方にも大きな変化がありました。 我々の職場においても、感染対策として3密回避、マスク着用、対面営業の自粛、会合・行事の中止と続き、代ってテレワーク、Web会議、そして他分野へのロボット展開、AI、DXの採用拡大となりました。

さてこのITを活用したデジタル化は、コロナ対策で早まりましたが、その利便性と有効性からさらに伸展するし、「新たな日常」として捉えておく必要があると思われます。同時に、対面対話や三現体験による知恵獲得の機会が減る可能性もあり、その対策も課題と考えられます。

確かにデジタル化は、過去の実績から現状分析し、正常異常や変化点の把握、そして未来予測については、想定内の条件下であれば、迅速・詳細かつ的確であり情報の共有化にも適していますが、想定外の場面では三現主義が大切で有効となります。

またWeb会議は移動のロスもなく、複数会場から同時に参加できる利点はありますが、発言場所が異なるためか場の空気は伝わりにくく、雰囲気が一つになって話が弾む生きた対話をする工夫が必要かと思います。

同時に「リアルの交流の意味と価値」を問い直し、その重要性を認識して、「リアルな接触の機会」も選択する時が来ていると思います。

 当協会としても、「新たな日常」の中で益々重要になってきている情報共有の場を、デジタルツールを活用したオンラインセミナーなどで、その在り方を模索しつつ実現させていきたいと考えています。

 たとえどんな時代が来ようとも、「ねじ」はあらゆる産業で必要不可欠な締結部品として重要な役割を担い、需要産業の品質向上及び安心・安全に貢献してきており、これからも日本のものづくりを支えていかなければなりません。まさに「この世はねじでできている」です。

 改めてこの「ねじの日」に、ねじ業界に携わる我々がその誇りを顧み、ねじの重要性を再認識し正しく評価される機会に出来ればと思います。

 そして「新たな日常」では、ITツールを積極的に活用し、需要業界からの高度なニーズを素早く捉え、我々ねじの製造業者と流通業者が連携を密にして車の両輪のごとく協力し合い切磋琢磨することが出来ればと思っておりますので、今後とも皆様からの更なるご支援、ご協力を心からお願い申し上げる次第です。

 最後になりましたが、皆様方の今後の更なるご発展並びにご健勝、また一日も早くコロナ感染が終息することを心よりご祈念申し上げて、「ねじの日」のご挨拶とさせていただきます。

 

以上

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日本ねじ工業協会 大磯 義和専務理事 退任ご挨拶
2021年05月26日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

 去る5月20日に開催されました、「日本ねじ工業協会」総会にて専務理事を永年努められました大磯義和さんが退任されました。大磯義和さんは10年に亘り「日本ねじ工業協会」の専務理事として活躍をされ業界に多大なる貢献をされました。改めて永きに亘り協会の運営に御尽力を賜りました事を厚く御礼申し上げます。

 退任にあたり「10年の思い出」をお預かりしたので御紹介させて頂きます。

(副会長・専務理事代行 藤田守彦)

 

 

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令和3年(2021)5月31日
大磯 義和

ねじ協と共に10年

 

 



15年前の筆者
  
私は、平成22年(2010)4月1日、社団法人日本ねじ工業協会(以下、ねじ協という。)に入社し、同年5月27日開催の第50回総会にて専務理事を拝命し、令和3年(2021)5月20日開催の一般社団法人日本ねじ工業協会第9回社員総会にて専務理事を退任し、同年5月31日をもってねじ協を退職しました。


 私は、経済産業省を退職すると同時に、日本ねじ研究協会(以下、ねじ研という。)に入社し、専務理事を拝命して5年が経過した2009年に世界経済不況(リーマンショック)に見舞われました。それまでは右肩上がりの好景気が続いていましたので、誰もが驚く景気低迷に入ったのです。ねじ業界にも大変な逆風が吹き荒れました。その結果、団体運営もかなり厳しくなり、共通経費である人件費の削減が余儀なくされる状態に陥りました。当時の団体役員である正副会長が出した結論は、ねじ協とねじ研の専務理事の兼務でした。

 私がねじ協の専務理事を受けて早10年、会員の皆様のご指導・ご協力を頂いて取り組んだ委員会・部会の様々な事業を思い出します。その中の印象に残る幾つかを紹介すると、資格委員会の"ねじ製造技能検定制度"創設に始まり、国際委員会の"五地域ねじ協会交流大会"からの退会"と日独交流"の始まり、技術委員会のJIS/ISOの六角ボルト・六角ナットの整合問題などがありました。

 リーマンショックから10年が経ち、世界経済の立ち直りが見えた矢先にコロナショックが来ました。東京オリンピック・パラリンピックも1年延期となり、2021年も引き続き世界経済が停滞することが危惧されます。良いこと悪いことが交互にやってくる世の中とはいえ、一日でも早く感染拡大が終息することを願うばかりです。

 ねじ協と共に10年、退職に当たっての思いを述べさせていただきました。

 縁あってどこかでお会いすることもあろうかと思いますが、その節は宜しくお願い致します。会員の皆様、長い間お世話になりました。

以上

 

 

 

 

創立60周年実行委員会 藤田守彦委員長より年頭のご挨拶
2021年01月10日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

年頭ご挨拶

 

 

日本ねじ工業協会
未来開発パブリシティー委員会
創立60周年実行委員会
委員長 藤田守彦

 

 

新年明けましておめでとうございます。皆様には御健やかに新しい年を御迎えになられた事と御慶び申し上げます。

また、日ごろは「会報ねじ」に御投稿、御愛読賜りましてありがとうございます。

改めて言うまでもなく昨年はコロナウイルスに翻弄され大変な一年となりました。

正直一年も経てば落ち着き、終息すると安易に思っておりましたが、全くその気配もなく益々深刻な状況となって参りました。パブリシティー委員会としても「コロナ禍アンケート」を実施して会員各位に情報発信をして参りました。今後もさらなる情報発信をして会員皆様の御役に立てる事が出来ます様活動して参ります。

 さて今年度は日本ねじ工業協会創立60周年になります。2020年11月11日に記念式典を行うべく準備をして参りましたが、コロナ禍影響により本年3月26日に延期を余儀なくされました。

この60周年は祝宴を開催するのが目的ではなく、次の70年、80年、そして100年を目標に更なる進歩、変革を遂げる事であり、2年前より会員アンケート、インタビュー、座談会を実施し会員各位の協会に対する期待も明確になりました。

 3月26日の式典では椿会長より「日本ねじ工業協会変革」について発表が有り、続いて記念講演を西精工株式会社 西社長様にして頂きます。

コロナ禍の中ではありますが、会場の「安全・安心」を担保して行いますので、会員の皆様には多くの御出席を御願い致します。

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  日本ねじ工業協会創立60周年 記念式典
    
  日 時  2020年3月26日  午後2時より
          
  場 所  品川 グランドプリンスホテル新高輪
          国際パミール館 「北辰」

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以上

椿会長 2021年 年頭所感
2021年01月05日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

Mr.Tsubaki.png2021年 年頭所感

 

一般社団法人日本ねじ工業協会
会 長  椿  省一郎

 

新年を迎え、心よりお慶び申し上げます。
 

昨年は、新型コロナウイルス感染症が、経済のグローバル化が進展する中での流行であり、瞬く間に全世界に広がり、経済・消費活動は大収縮し、世界中の景気がほぼ同時に急激に悪化しました。
当協会では感染予防を優先して、会員が出席を要する活動を中止または延期し、会合はオンラインで開催するばかりで、会員の皆様方にとりましては直接会って交流する機会もないという不活発でご不満な一年であったと思いますが、皆様方からの多大なるご高配とご理解を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。

今年の世界経済は、自国主義の台頭が気掛かりですが、各国の大胆な財政、金融政策で持ち直しが期待される一方で、根本的な感染対策が確立されるまでは感染再拡大の懸念から経済活動は抑圧的になり景気拡大のスピードやタイミングを測ることは難しい状況が続くと思われます。
しかし、そうした先行き不透明の中にあっても、技術革新の波は、確実に怒涛の勢いで押し寄せてきています。例えば、自動車はC(つながる)A(自動運転)S(共有)E(電動化)、流通はネットショッピングやキャッシュレス化、輸送手段にドローンを使う、IOTでは地球の裏側の機械設備や物の動きのみならず人の動きまで瞬時に把握する時代が訪れようとしています。
そうした中でのWithコロナという新常態で、新たな需要が喚起され、技術革新との相乗効果で、新たな経済活動が進展する年とも考えられます。

 2020年度は当協会創立60周年を迎えた記念すべき年であり、新たな出発の年と考えています。延期した記念式典は本年3月26日に予定していますが、その準備段階で改めて会員の皆様の声を聴き、これを機に改革に取り組み、日本で唯一の全国組織としてご期待に添えるよう変革し、そして新たに開始する協会活動についても、次世代を担う若手の方々にも魅力を感じて貰え、会員の皆様に必要とされる事業を推進して参る所存です。引続きご協力を賜り、積極的なご参加よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、皆様方の今後の更なるご活躍とご健勝、また一日も早くコロナ感染が終息することを心よりご祈念申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

以上

 

椿会長より、日本ねじ工業協会創立60周年記念式典延期のお知らせ
2020年06月06日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 

2020年6月吉日

(一社)日本ねじ工業協会

   会員の皆様

(一社)日本ねじ工業協会

会長 椿 省一郎

 

 

「日本ねじ工業協会創立60周年記念式典」日程変更の件

 

拝啓 初夏の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は 当協会活動に御理解と御協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 

さて中国武漢に端を発した「COVID-19 コロナウイルス」による感染症拡大は世界中に蔓延し 未だ終息の目途が見えない状況にあります。

そうした中 会員各社様におかれましては様々な対応をされておられると拝察致しますが、国及び地方自治体からも様々な緊急経済対策が示されており、それら支援策について協会としてお役に立てることはないかとアンケートを送付させて頂きました。また支援策の他でもお困り事が有りましたら事務局までご連絡を頂戴できれば幸甚に存じます。

 

さて当協会創立60周年記念式典を本年(2020年)11月11日に挙行するべく「創立60周年記念委員会」で準備をして参りましたが、記念式典を行う為には「COVID-19 コロナウイルスによる感染症拡大の終息宣言」が大前提と思っております。さらには御招待する方々の「安心・安全」が担保されていなければなりません。つきましては記念式典を本年度内で年度末ぎりぎりの下記日程に変更致しますので御了承の程、宜しく御願い申し上げます。

敬具

 

 

日 時   2021年(令和3年) 3月26日金曜日 13時より

 

場 所   東京品川 「グランドプリンスホテル高輪」

 

 尚、同時期までに「COVID-19 コロナウィルスの終息」がみられない時は

 改めて開催日時等を検討致します。

 

2020年6月1日 「ねじの日」に寄せて
2020年06月01日    カテゴリ:12.協会役員ご挨拶 


2020年「ねじの日」に寄せて

一般社団法人日本ねじ工業協会Mr.Tsubaki.png
会長  椿 省一郎

 新型コロナウイルスの発生と全世界への急激な感染症の蔓延は、しかもワクチンも治療薬もない中での対処として、人と人との交流遮断が唯一の感染拡大をおさえる手段となっている状況におかれてみて、人と物と情報の相互交流の重要性を改めて認識する機会となりました。

 ねじは、あらゆる分野で使用され役立っている基礎部品であり、なくてはならないものです。まさに「この世はねじでできている」です。それだけにその需要と供給をつなぐ人・物・情報の相互交流は、ねじ産業の血流とも言え、その量・質・速度・頻度・鮮度・密度・確実性が盛衰を左右します。

本年6月1日「ねじの日」は、ねじ業界に携わる我々がその重要性を鑑み、これからの相互交流の在り方、たとえば人・物・情報の相互交流のパイプを太くする、重層化する、複線化する、ネットワークを組む、多拠点化する、手段を変える、多岐化する、複数化するなどを改めて考えてみる日に出来ればと思います。当協会としても、外出自粛の折、情報共有が益々重要となってきており、諸課題への対策検討などは、デジタルツールを活用したWeb会議を主催するなどしていかなければならないと思います。
 
 さて、たとえどんな時代が来ようとも、「ねじ」はあらゆる産業に必要不可欠な締結部品として重要な役割を担っており、これからもお客様からの高度な要求に応えながら、引き続き日本のモノづくりを支えていかなければなりません。そこで求められてくるのは、これからの時代を支える人材の質を高めるための「人づくり革命」、さらなる生産性を高めるための「生産性革命」、情報収集/発信をして情報共有するための「デジタル革命」が不可欠となると考えます。その中にあって当協会が、皆様から常に必要とされる業界団体であるためには、会員の皆様のためにどのようなサービスを提供すべきかを模索していければと思っておりますので、今後とも皆様からの更なるご指導、ご鞭撻を心からお願い申し上げる次第です。

 最後になりましたが、皆様方の今後の更なるご発展並びにご健勝、また一日も早くコロナ感染が終息することを心よりご祈念申し上げて、「ねじの日」のご挨拶とさせていただきます。