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私の趣味は、「飛び込み」
2013年11月09日    カテゴリ:03.コミュニケーション広場(私の趣味) 

株式会社河坂製作所 田坂 智

 

◇ 長女の「初心者飛び込み教室」を見学し、自分もやってみたい。

 私の趣味は「飛込み(diving)」です。飛込みは、弾力性のある飛板(spring board)や、固定台(platform)からプールに入水して、技の美しさを競うスポーツです。水しぶきをあげない入水を「ノー・スプラッシュ」と呼び、高い評価点をもらえます。
 この競技と出会ったのは、今から10年以上前になります。自宅近くにある相模原総合水泳場で「初心者飛込み教室」が開かれ、当時小学生だった私の長女が、これに参加しました。私も少し興味があったので教室を見学しに行ったところ、受講者が楽しそうに練習をしている風景が、目に入ったのです。「面白そうだな。自分もやってみたいな。」と思い、次の回の飛込み教室に申し込んだ事が、飛込みを始めるきっかけとなりました。

2013.12.14.jpg 教室に入って最初に習うのは「棒飛び」です。これは、上体をまっすぐに立てた姿勢でジャンプし、体を一本の棒のようにしてつま先からプールに入ります。地味ですが、大切な基本練習です。次に習うのが「前入水」で、手のひらを頭上で組み、そのまま体を前屈して入水し、プールの底(深さ5m)まで潜ります。逆に、プールを背にして体を倒すのが「後入水」です。背打ちのような状態になるので、前入水より少しだけ勇気が必要です。私はこういった運動が性に合っているのでしょうか、繰り返し練習をしている内に、もっと色々な事を覚えたい、と考えるようになりました。そこで、相模原ダイビングチーム(SDT)というクラブに入って、本格的な指導を受ける事にしました。

 

 ◇ 「痛い!」失敗、乗り越え大会入賞

 SDTの練習は、平均週1回・毎回2時間程度です。飛込みの練習と言うと、10mの固定台から飛ぶ姿を想像する方が多いのですが、飛板での練習が中心です。なぜかと言えば、固定台が自分自身の力だけでジャンプしなければならないのに対し、飛板は板ばねの力で体を持ち上げてくれるため、回転や捻りが容易で、技を習得し易いからです(マット運動よりも、トランポリンの方が空中回転し易いように)。もちろん、固定台からの基礎練習も重要ですが、やはり飛板の練習回数が多くなります。飛板を上手に使いこなせれば、固定台も自然と上達する、という説もあります。2013.12.14-2.jpg

 さて、その飛板での練習ですが、大抵は自分の出来る種目の反復練習です。たまに新しい技や難しい技に挑戦しますが、緊張のあまり失敗する事が多々あります。失敗して背中を水面に打ちつけた時の痛みと言ったら、ハンパじゃありません。背中が真っ赤になり、内出血する事もあります。大失敗をすると、恐怖心からしばらくの間新しい技への挑戦は控えます。こんな事の繰り返しでなかなか上達しないのが実情ですが、種目がそろえば試合に出場出来ます。私も、年間3~4試合ローカルの大会に出場しています。SDTの熱心なコーチ陣と良い仲間に恵まれ、おかげ様で何度か入賞をする事が出来ました。
 

 ◇ 飛込競技の内容を知れば、観戦も楽しめます。

 では、ここで飛込競技について、説明させていただきます。
1)競技種目

 男女とも飛板飛込(高さ1m、3m)と高飛込(高さ5m、7.5m、10m)の2種目で、それらに二人で演技を行なうシンクロナイズドダイビングが加わり、計4種目です。

2)技の種類と型

★技の種類
1群 前飛込 Forward 飛込台から前に向いて、前方に回転する 
2群 後飛込 Back 飛込台から後に向いて、後方に回転する 
3群 前逆飛込 Reverse 飛込台から前に向いて、後方に回転する 
4群 後踏切前飛込 Inward 飛込台から後に向いて、前方に回転する 
5群 捻り飛込 Twist 1群から4群までの種目に捻りを加える 
6群 逆立ち飛込 Armstand 飛込台上で逆立ちをしてから演技を行う(高飛込のみ)
★型
A 伸び型 Straight 腰および膝を曲げず、両足をそろえた型
B えび型 Pike 身体を腰で折り、膝を曲げず両足をそろえた型 
C 抱え型 Tuck 身体を小さく丸め、膝を曲げた型
D 自由型 Free 捻り飛込で、A・B・Cいずれの型を組み合わせても良い

3)演技番号

 飛込みの演技種目は、105B 、5233Dのように数字(捻り技のみ数字4桁で、後は全て3桁の数字)とアルファベットを組み合わせた演技番号で表わします。数字は技の種類、アルファベットは型を意味します。

例えば、105B(前宙返り2回半えび型)は、
1:演技群(1群~4群)
0:途中宙返りの有無(0=無し、1=有り)
5:宙返り数(0=無しを基準に、半回転毎に+1 従って1回は「2」、2回半は「5」)
B:型(A~C)
という意味です。

4)競技方法

 大会の規模によって異なりますが、公式戦では飛板飛込、高飛込とも6種目の演技を行ないます。(各群から1種目ずつ選択。従って、飛板飛込は、いずれかの群を2種目飛ぶ事になります。)ローカルな大会では、3~5種目の演技が多いようです。

5)採点

 全ての演技には、難度に応じて「難易率」が決められています。当然、難しい演技種目ほど難易率が高くなり、例えば、3m飛板で301C(前逆飛抱え型) は1.8、305C(前逆宙返り2回半抱え型)は2.8です。この難易率と、審判の評点(10点満点で、0.5点刻みの採点)を掛け合わせたものが、得点です。例えば、3m飛板の301Cで、仮に5人の審判全員が7.0と採点した場合、その最高と最低を切り捨てますので7.0点×3人=21.0点が、評点。そして難易率1.8ですから、
 21.0点×1.8=37.80点がその種目の得点になります。
他の演技競技と比べて飛込競技の厳しい点は、一瞬の演技にもかかわらず、少しの失敗で大きく減点されるところです。例えば、機械体操の跳馬で着地を失敗しても、余程の事がなければ、0点にはならないと思います。ところが、飛込競技で入水を失敗(大きな水しぶきをあげるなど)すれば、ほとんど0点に近い採点です。
2013.12.14-3.jpgあるいは、フィギュア・スケートで事前申告した技以外(たとえば回転不足)の演技をした場合、「その技だけ」30%~60%の減点です。一方、飛込競技でひねりが90°以上不足すれば、演技全体が0点です。また、飛込みに「加点」はありません。私のような愛好者でも、オリンピック選手でも、採点は最高10点で、それに難易率がかけられるだけです。

 

◇ これからの日本の有望種目として応援して行きたい 

 最後になりますが、日本の飛込競技は、選手層の薄さと練習設備の少なさから、なかなか世界の頂点を極める選手が現われません。しかしながら、オリンピック・世界選手権での器械体操やフィギュア・スケートの活躍を見ても分かる通り、技の美しさを競う競技という点では飛込みも同じですので、日本人の有望種目だと思います。2020年の東京オリンピックでは、是非、表彰台にあがるような選手が出てもらいたいものです。

以上

 

二つの補助金事業に、多数の協会会員企業様の事業が採択される
2013年09月24日    カテゴリ:09.中小企業施策活用の奨め 

 8月の下旬に二つの補助金採択事業決定の発表がありました。採択が決定された事業には、日本ねじ工業協会会員企業様の案件が多数確認できました。採択された事業の関係者の皆様には、おめでとうございます。

 

 詳細はそれぞれ以下の経済産業省ホームページに掲載されています。

 一つは、円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業費補助金(第二次通常採択事業)。http://www.meti.go.jp/press/2013/08/20130823002/20130823002.html

もう一つは、平成24年度補正 ものづくり中小企業・小規模事業者 試作開発等支援補助金。http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2013/130830MonoKekka.htm

 

 二つ制度の内容と会員企業様採択案件について、以下にまとめました。

 

(1) 円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業費補助金について

 

 本事業は、円高やエネルギー制約を克服するため、産業競争力の強化や空洞化防止に資する最新設備等を導入する事業者を支援するもの。今回決定された事業は、応募865件から、外部有識者による第三者委員会での厳正な審査を踏まえ、373件の事業が決定されました。(補助金総額:約640 億円)。

 尚、今回の採択決定により、採択額が予算額(2,000 億円)に到達しました。

 

 採択事業者公表リストによって、1次、2次の公募を合わせて、協会会員企業から以下の9件の事業が採択されたことが確認できました。(事務局が確認したもので、見落としがあった場合にはお許しいただきたく、またご連絡いただけると幸いです。)

 

 表中の事業区分は以下の通りです。

事業A:エネルギーや原材料の効率性を高める

事業B:最終製品のコアとなる部品を製造する

 

公募・事業   事業者名      産業分類   実施場所  企業規模

1次・B  サンアロイ工業(株)   金属製品   兵庫県   中小企業

1次・A  光精工(株)        一般機械   大阪府   中小企業

1次・A  (株)音戸製作所     輸送機械   山口県   中小企業

2次・A  (株)東北三之橋     輸送機械   宮城県   中小企業

2次・A  大川精螺工業(株)    輸送機械  茨城県   中小企業

2次・A  (株)イズラシ       一般機械   静岡県   中小企業

2次・A  丸吉工業(株)      一般機械   愛知県    中小企業

2次・A  (株)丸ヱム製作所   金属製品   大阪府    中小企業

2次・A  (株)中島田鉄工所   一般機械   福岡県    中小企業

 

 (2)平成24年度補正 ものづくり中小企業・小規模事業者 試作開発等支援補助金

 

 本事業は、ものづくり中小企業・小規模事業者が実施する試作品の開発や、そのための設備投資などを支援するもの。補助率2/3の補助が実施されます。平成25年6月10日(月)から7月10日(水)までの期間に公募を行い、申請のあった11,926件について、 外部審査委員会での審査を踏まえ、5,612件の補助金の採択事業者が決定しました。

 

 尚、本事業は、今回の2次公募に先立ち平成25年3月26日から4月15日までに1次公募が実施されています。この期間に申請のあった10,209件について4,162件の採択が決定しています。1次、2次にて予算額に達したことから、今回の2次公募をもって、当事業の申請受付は終了となる(経済産業省H25.8.30付け報道資料)とのことです。

 

 2次採択事業者公表リストによって、協会会員企業から以下の16件の事業が採択されたことが確認できました。(こちらも事務局が確認したもの。見落としがあった場合にはお許しいただきたく、ご連絡いただけると幸いです。)

 

 以下、2次公募案件。(事業者名/事業計画名/都道府県の順で表示)

 

・(株)伯楽製鋲所/スマートメーター用特殊部品製造の生産プロセス強化事業/山形県

・(株)平戸製作所/鉄道用部品製造に於ける品質の向上と安定及びコスト競争力の強化/ 福島県

・富士セイラ(株)/薄板用プレススタッドの圧造・転造加工の製法技術開発及び設備投資/栃木県

・(株)山ロナット/サーボモーター活用によるウオームギアの精度向上/埼玉県

・(有)干葉精螺/大型NC旋盤加工による部品の一体化への取り組み/東京都

・クラウンファスナー(株)/自動車用精密部品の高速画像検査処理装置の開発/山梨県

・名北工業(株)/NC内面研削盤の導入による伸線ダイス形状の研究開発と試作品製作/岐阜県

・(株)大須賀製作所/高速ねじ画像検査選別機の導入による短納期対応および品質の向上/静岡県

・(株)神山鉄工所/極太ドリルねじの段付き刃先の開発によるドリルタイム2/3化/大阪府

・(株)三和鋲螺製作所/高精度・高品質を必要とするねじ切り加工の自動化装置の開発/大阪府

・北村精工(株)/高品質、低コストのサイディング用ねじの開発・製造/大阪府

・(株)ヤマヒロ/農業用ビニールハウス向けの高性能タッピングの試作開発事業/大阪府

・鹿児島金属(株)/品質保証システムの構築による新規顧客開拓と短納期対応化の実現/大阪府

・(株)コクブ/高強度高耐食性マルテンサイト系ステンレス鋼製ドリルねじの信頼性向上/奈良県

・兵庫ボルト(株)/鉄道車両用精密ボルト工程集約加工ライン(NC旋盤.自動穴明け機)の導入/山ロ県

・(株)ニチワ/鍛造金型作成の高精度、高品質、低コスト、短納期を図るためのNCフライス盤新規導入/宮崎県

 

尚、1次公募にて採択された協会会員企業案件は21件で、以下の通りです。

 

・(株)桂川精螺製作所/塑性加工の加工速度に対応した高速切削機の開発/東京都

・(株)互省製作所/「敷き板止めねじ(通称シートねじ)」の最適品質の確立と量産技術開発/神奈川県

・(株)降矢技研/温間加工技術を用いた非磁性高強度オーステナイトステンレス細線の製造とねじ等の非磁性高強度部品の量産試作開発/山梨県

・第一工業(株)/高トルク対応型アウトサートナットの開発/静岡県

・興津螺旋(株)/難加工素材の連続二次加工製品試作開発/静岡県

・森岡産業(株)/自動車部品向け鉄製ハス歯歯車の生産性向上とコストダウン/三重県

・ケーエム精工(株)/耐震用ステンレス鋼製ねじの超耐食表面処理技術の開発/三重県

・(株)キョークロ/「表面処理における試作開発及び特注品の生産プロセスの高度化・効率化による高付加価値化の実現」/京都府

・日本ファスナー工業(株)/太径六角ボルト(M30)の低過重ヘッダーでの製造技術の開発/大阪府

・日産ネジ(株)/ボルト単体で緩みを抑える高性能ボルトの試作開発/大阪府

・東洋炉工業(株)/メッシュベルト式連続熱処理炉用省エネ・新型リジェネバーナの開発/大阪府

・光精工(株)/ステンレス鋼製座金組込ボルトの小口・短納期の為 最新の専用機械に入れ替え/大阪府

・大阪フォーミング(株)/多重緩み止めナットの開発・市場開拓事業/大阪府

・(株)竹中製作所/塗装環境のクリーン化技術の開発によるカーボンナノチューブ複合塗膜の高品質化事業/大阪府

・三星産業貿易(株)/加熱プレスフォージングによる熱可塑性カーボンコンポジット締結部品の量産技術/大阪府

・(株)ダイロック/耐震構造木造住宅に使用する締結ボルトの研究と開発/大阪府

・ハードロック工業(株)/顧客満足させるための生産管理を含めた入出庫管理、在庫管理の強化/大阪府

・マスター工業(株)/最終全数良否判定検査に関する多品種少量生産・短納期化対応の為の自動検査設備の導入/大阪府

・太陽ファスナー(株)/表面改質による電食防止ステンレスねじの開発・試作/大阪府

・太洋ナット工業(株)/細径鋼管(パイプ)の冷間鍛造化/奈良県

・(株)音戸工作所/プラネタリーキャリアのボス一体成形後の脚曲げ加工の試作検証/広島県

 

以上

日本ねじ工業協会副会長 嶋田 亘氏 旭日小綬章受章記念祝賀会 開催される。
2013年09月11日    カテゴリ:10.事務局からのお知らせ 

 

 2020年東京オリンピック開催が決まった9月8日、株式会社フセラシ取締役会長、日本ねじ工業協会副会長、嶋田 亘氏の旭日小綬章受章記念祝賀会が、ニューオータニ大阪で各界の方々を御招待し盛大に挙行されました。

 式典冒頭に発起人を代表し協会後藤副会長より挨拶があり、続いて協会竹中会長より嶋田氏の業績を含め人柄など詳しい御紹介が有りました。返礼として嶋田氏より各位への御礼挨拶が有りました。その中で奥様の内助の功により、今のご自分がある事を述べられたことがとても印象に残りました。

 その後、ねじ業界、商工会議所の方々を交え、「鏡割り」続いて乾杯を行い歓談に移りました。歓談は嶋田会長の御人柄が表す様に和やかな雰囲気の下に時間が過ぎて行きました。中締め、御礼としてフセラシ嶋田社長より御挨拶が有り祝賀会が御開きとなりました。

 祝賀会は嶋田会長の御人柄、功績、人脈の広さを垣間見る時間となりました。今後の嶋田会長の益々の御健勝と御活躍を祈念して御報告と致します。

 

20130908113606 (3).jpg

嶋田氏返礼のご挨拶

 

                        取材 藤田守彦委員長

                                                                  撮影 川端康弘委員

サーキット走行の魅力
2013年08月26日    カテゴリ:03.コミュニケーション広場(私の趣味) 

 

興津螺旋株式会社 柿澤宏一様から投稿をいただきました。
サーキットを知らない人にも魅力が伝わってきます。
投稿ありがとうございました。
 
 
サーキット走行の魅力
 
興津螺旋株式会社
柿澤宏一
 
 私の趣味はサーキット走行です。月に一度はマイカーを御殿場の富士スピードウェイに持ち込んでスポーツドライビングを楽しんでいます。
 
 小さい頃からクルマが好きで、大人になったら絶対スポーツカーに乗りたいと思っていました。社会人になり、憧れのスポーツカーのハンドルを握るという夢が叶いました。走る、曲がる、止まる、すべての性能がとても高いスポーツカーをイメージ通りに操れたときの快感は何にも例え難いものです。初めの頃は近くの峠道で運転の練習をしたり、長距離のツーリングに出掛けたりしていましたが、運転に慣れてくると自分のクルマの限界の性能を体験したくなってきます。しかし一般道ではその性能を発揮することはできません。交通ルールを破って、無理してクルマを壊したり、他人を巻き込んで迷惑をかけたりしたら大変です。フラストレーションを感じていたそんな時に知り合ったスポーツカー乗りの人の誘いにより、富士スピードウェイでの走行会に参加しました。それがサーキットとの出会いです。あれから10年以上が経ちます。
 
 サーキットを走る時に感じるのは、どんなにスピードを出しても誰からも咎められない自由、そしてサーキットが如何に安全かということです。速いスピード=危険と考えがちですが、制限速度が定められている一般道と異なり、サーキットは想定される走行速度に基づいてコースが設計されています。またコースアウトしても安全に停止できるエスケープゾーンが設けられています。そしてなにより、サーキットは一方通行なので対向車がいません。こうして、速いところでは時速200キロ以上、クルマによっては300キロ近い速度が出ても安全に走行できるようになっているのです。ただし、油断やムリは禁物です。私たちはプロのレーシングドライバーではありませんので危険を冒してまで前のクルマを抜かしても誰も褒めてくれません。特に性能の近いクルマと出会うと、負けたくないという思いからついアツくなってしまいがちです。そんな時はミスしてクラッシュしたのちに修理代として支払うであろう一万円札の枚数を頭に浮かべて落ち着くようにしています。ルールとマナーを守り、絶対に車をぶつけないこと、自走して帰ることが一番良いことです。私は主に、周回のタイムを計測しながらコースの攻略を楽しんでいます。速い人の後ろについてラインを学習したり、ブレーキングのポイントを早めたり遅らせたり、いろいろ試すことでタイムを短縮できるとさらに楽しくなります。モータースポーツという言葉の通り、サーキット走行は体力を消耗し、汗もかきます。ですから走行後には心地よい疲れと爽快感を感じてスカッとするのです。
 
Circuit2013.8.26.jpg
 
 サーキットに興味があっても、何となく近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、行ってみるとそうでもありません。サーキットには皆さんが安心してクルマを楽しめる仕組みがいろいろあるのです。スタッフの運転に同乗する「同乗走行」、ペースカーの後を自分のクルマで走行する「体験走行」では気軽にサーキットの雰囲気を味わうことができます。本格的に走ってみたくなったらライセンスを取得すれば良いでしょう。一度講習を受けるとライセンスが発行され、スポーツ走行枠での走行が可能となります。ライセンスがなくても、カーショップなどが主催する走行会に参加するという方法もあります。若者のクルマ離れが話題となっている昨今では、一般の人にとってサーキットはかなりフレンドリーになってきたように感じます。
 
 最後に、費用の話を少し。クルマさえあれば、サーキット走行1回あたりにかかる費用は走行チケットと燃料代で、ゴルフ1回とあまり変わらないと思います。ただし、サーキットではクルマの消耗が早いので、タイヤ、ブレーキ、油脂類の管理は確実にしなければなりません。サーキット走行をすることで、私は日常のメンテナンスもしっかり行なう習慣がつきました。男子なら、スポーツカーをカッコよく乗りこなしたいものです。余裕のある大人の運転をするためにも、サーキットでドライビングテクニックを磨くことは有効だと思います。または、最近は女性のドライバーも見かけるようになりましたので、そちらを楽しみに行くのも良いのではないでしょうか。
平成25年度 ねじ商工連盟通常総会 開催される
2013年08月24日    カテゴリ:10.事務局からのお知らせ 
 平成25年8月9日 浜松町 東京會舘にて「日本ねじ工業協会」「日本ねじ商業協同組合連合会」で組織される「ねじ商工連盟通常総会」が開催され、以下の議案が承認されました。
 
  第1号議案 平成24年度収支決算並びに剰余金処分案承認に関する件
  第2号議案 平成25年度収支予算案承認に関する件
  第3号議案 会長・副会長の改選について
 
 第3号議案では、会長改選期に当り日本ねじ商業協同組合連合会の鈴木建吾会長(株式会社八幡ねじ代表取締役社長)が商工連盟会長に選任されました。
 
 
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鈴木建吾新商工連盟会長挨拶
 

 その後、関東、神奈川、愛知、大阪の各商連側から各地の景況報告が有り、最後に工業側から平戸製作所平戸社長より「六角ボルト、ナットのJIS改正案」について詳細な説明が有り閉会しました。

 

 通常総会終了後、工業協会の行事として資格委員会より「職業能力評価制度」の説明会を開催しました。資格委員会(委員長椿省一郎副会長)では、今年度「職業能力評価制度」の普及促進に力を入れています。

 

 ねじ商工連盟は、工業と商業それぞれの立場が連携し、共に発展を目指すことを狙いとし昭和30年に結成されました。初代理事長は西村勝太郎(社団法人日本ねじ工業協会初代会長)氏。

 昭和50年7月15日には、日本ねじ商業協同組合連合会昭和49年度通常総会において、6月1日を「ねじの日」と制定しています。

 

記事 藤田未来開発パブリシティ委員長

ストーリーで学ぶ中小企業施策「戦略的基盤技術高度化支援事業」について
2013年08月06日    カテゴリ:09.中小企業施策活用の奨め 

当協会では、これまで国による中小企業向けの施策である「戦略的基盤技術高度化支援事業」
(サポーティングインダストリー、通称「サポイン」)について、公募のお知らせ等を行ってまいりましたが、
具体的にどういった施策なのか理解しにくいと思われている方も多いかと存じます。
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、ストーリー形式でわかりやすいようにホームページ
に掲載しておりますので、お知らせいたします。

 

 ストーリーで学ぶ中小企業施策「戦略的基盤技術高度化支援事業」はこちら
 

 

2013年五地域ねじ協会交流大会開催について
2013年07月26日    カテゴリ:04.委員会・部会の動き、支部の動き 

一般社団法人日本ねじ工業協会は、国際委員会の事業として毎年アジアの五地域の
ねじ製造企業を会員とする団体交流大会を開催しており、今年は中国上海において
開催された大会に会員代表団が参加した。


日  程:2013年6月18日(火)~20日(木)

場  所:中国 上海

参加者:中国機械通用零部件工業協会緊固件分会67名(馮金堯会長他)
      台湾區螺絲工業同業公会31名(陳明昭理事長他)
      香港螺絲業協会23名(林志明主席他)
      韓国FASTENER工業協同組合24名(魚鎭善理事長他)
      一般社団法人日本ねじ工業協会29名(竹中弘忠会長他)     合計174名

日 程:6月18日 代表者会議
       19日 上海寶山鋼鐵股份有限公司工場見学
           2013年五地域ねじ協会交流会議(於 上海揚子江萬麗大酒店)・晩さん会
       20日 2013上海ファスナーエクスポ&上海自動車ファスナー(於 上海世博展覧館)
 
   ↓五地域協会代表者
                          ↓大川国際委員長市況報告

中国から四地域代表に記念品.JPG 日本・大川国際委員長の報告.JPG
    
                        
                                                                   

 

 

 

 

 

 

 




竹中会長の挨拶文はこちらをクリックしてください

大川国際委員長市況報告はこちらをクリックしてください

        

※2014年は台湾 高雄で4月12日~14日に開催した 



     (下記WEBを参照)
   さささんかしゃめいぼはこちら
http://www.fij.or.jp/blog/cat02/post-54.html
 

名古屋で、ねじ製造業「職業能力評価基準」活用促進説明会を開催
2013年07月22日    カテゴリ:05.資格制度委員会活動、日本ねじ工業協会検定報告 

 一般社団法人日本ねじ工業協会 資格委員会(委員長:椿省一郎副会長)は、

2The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

去る7月11日、名古屋において、ねじ製造業「職業能力評価基準」の活用促進に関する説明会を開催した。

 

 ねじ製造業「職業能力評価基準」は、ねじ製造業で働く従業員の技術・技能レベルの向上を目的としてもので、H22年度からH23年度にわたる厚労省の整備事業によって策定された。協会として資格委員会が全面的に協力しH23年度に完成したものである。

 

 当委員会では、引き続きH24年度に厚労省の普及促進補助事業の一環として、実際の企業へ適用するため一部の会員企業様のご協力を得て試行導入を行って来た。その試行導入に当たり「職業能力評価基準」にもとづいた「キャリアマップ」や「職業能力評価基準シート」と言ったツールを開発した。既にその内容についてはホームページに公開済みである。

http://www.fij.or.jp/topics/information/2013/04/17-282.html

https://www.hyouka.javada.or.jp/user/dn_standards_a9031.html

 

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 今回の説明会は以上の成果を協会会員企業に披歴し、これを機に一層の普及促進を図る狙いで開催したもので、名古屋の会場では、20数社の会員企業の社長及び総務人事担当役員の方々が熱心に受講した。

 

 

 尚、名古屋会場説明会に引き続き、今後は東京、大阪会場で同様の説明会が行われる予定である。開催日程と申込み締切日は以下の通り。

 

・東京会場 8月9日(木)14:30~  申込み締切日 7月31日(金)まで  

・大阪会場 12月5日(木)検討中  申込み締切日 後日ご案内

 

名古屋会場、当日のプログラム

プログラム内容は以下の通りであった。

 

14:30~14:40 開会挨拶

一般社団法人日本ねじ工業協会 副会長・資格委員長 椿省一郎

 

14:40~15:40 「ねじ製造業における職業能力評価基準とその活用について」

       三菱UFJリサーチ&コンサルティング 組織人材戦略部

            シニアコンサルタント 乾 靖志 氏

 

15:40~16:00 「ねじ製造業における具体的な活用促進事例紹介について」

       職業能力評価基準活用促進委員会委員 3名

 

 名古屋会場説明会の様子

 

 冒頭椿委員長は、「ねじ製造業の人材育成のために、職業能力評価基準の積極的な活用を」と呼びかけた。

 

 引き続き 乾講師からは、職業能力評価基準の目的や特徴、自社に導入し活用する方法やその留意点など、詳細にわたる説明が行われた。

3The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 

 

 また、H24年度の普及促進事業で開発した、普及促進ツール(キャリアマップ、職業能力評価シート)と導入マニュアルを紹介した。説明の中では、試行導入を経てねじ製造業で使えるように織り込んだ工夫や、実際の評価の過程で大切にしたいポイントなどについても説明が行われた。

← 乾講師

 ↓ 松本ナット工業株式会社様プレゼン    

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 最後に、職業能力評価基準活用促進委員会委員として協力していただいた企業を代表して、松本ナット工業株式会社様、株式会社互省製作所様、株式会社サンノハシ様からそれぞれの試行導入の取り組みについて紹介があった。各社の導入目的やその過程で明らかになった問題と対策、取り組み成果など、導入に取り組んだ立場から、それぞれに特徴のある取り組みの説明を聞くことができた。例えば、従業員の自己評価と上司評価のギャップの問題については、評価の判断基準を明示しつつ納得の行くまで対話をすることが成功に導く秘訣であるとの説明に、会場の参加者の皆さんもうなずいていた。

↓ 株式会社互省製作所様プレゼン    

5The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 取材してみて、これから職業能力評価基準を導入しようと考えておられる企業様も、既に自社の評価基準をお持ちの企業様にも、大いに参考になるねじ製造業「職業能力評価基準」であると感じた次第である。東京、大阪での説明会に是非とも参加していただきますようお願いいたします。

 

6The Valuation basis of Vocational capability (nagoya).jpg

 

 

 

 

 

←株式会社サンノハシ様プレゼン

 

 

 

以上

 

取材・記事 未来開発パブリシティ委員会事務局 高橋寛美

海外短信 ネドライトテクノロジーGmbH.
2013年07月20日    カテゴリ:07.海外情報 
 
会報ねじのカテゴリー07:海外情報を担当するチーム(長谷川裕恭氏、打本照治氏)が活動開始しました。海外進出拠点に駐在する方々から届く情報を掲載して参ります。
 
第1回目は、ドイツにあるネドライトテクノロジーGmbH.の永谷 純也様からのお便りです。
 
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会社名:ネドライトテクノロジーGmbH.
 
 ドイツ西部、プラッテンベルグ。山に囲まれた人口約3万人の、緑豊かな谷間の町です。オランダのネドシロフホールディングスと株式会社メイドー他、日系3社で設立されたファスナー販売拠点。製造はネドシロフの設備と人を活用し、品質管理と販売をネドライトにて管轄しています。
 
 ネドシロフ社は、ボルト、ナット、スクリュー、ネットシェイプ製品を欧州各地で生産する総合ファスナーメーカーです。製品販売に加え、設備も販売しています。近年は、売上が欧州一を誇っています。
 

1 ネドシロフ ホールディング(オランダ).jpg

 ネドシロフ ホールディング(オランダ)

 
 
2 ネドライト社が入るネドシロフ プラッテンベルグ工場.jpg
ネドライト社が入るネドシロフ プラッテンベルグ工場
 
 
 親会社である(株)メイドーから日本人駐在員を派遣し、TQM活動にて充実した品質管理プロセスをネドシロフへ水平展開することで、日本のお客様にも満足の行く品質の製品を提供しています。
 
 駐在員からは、日本と異なるドイツの文化に戸惑うことも多くあると報告を受けており、独自の文化を理解したうえで、業務を行うことの大切さを感じています。その駐在員からドイツの文化の一部を垣間見ることができる話を聞きましたので、ご紹介します。
 
 
「ドイツにまかせろ」
 
 ドイツ人には、生真面目で頑固者というイメージがぴったり当てはまるような得意技?があります。育児、犬のしつけ、そして掃除です。
 
 ドイツ人の子供のしつけに対する情熱はとても高く、街中で行儀の悪い子供を見る機会はほとんどありません。小学校が午前中で終り、午後は家庭で、本人の自主性による学習を推奨する文化も影響しているのかも知れません。最近は学習時間の短さによる学力低下も指摘されているようですが。
 
 犬のしつけの良さは、町のいたるところで目にすることが出来ます。なぜなら、犬は公園などの屋外だけでなく、電車、デパート、レストランなど、基本的にどこでも飼い主と一緒に行くことができるのです(スーパーは駄目のようです)。特にレストランで犬を見かけると、飼い主がおいしそうに食べている姿を横目に、おとなしく床で寝て待っている姿を見ると、しつけの良さを実感します。
 
 ドイツ人の部屋はいつでもきれいというのは有名な話です。掃除はお客が帰った後にする習慣があり、常に片付いているのです。だから、いつお客が急に訪ねてきても大丈夫なのです、また、料理もキッチンを汚すような料理(特に揚げ物)はなるべくしないという徹底ぶり。掃除に対する姿勢も真剣で、さまざまなアイデア商品を駆使してすみずみまで磨き上げます。スーパーの一角には掃除グッズがあふれており、日本でおなじみのものが実はドイツで開発された、ということも珍しくありません。
 
 こんなすばらしい「ドイツにまかせろ」という文化も、最近の移民の増加や若者の伝統離れなどから失われつつあるようです。どの国も良い文化・伝統を守ることは難しいのでしょうか。
 
    

3 スーパーには便利な掃除グッズが並ぶ.jpg

スーパーには便利な掃除グッズが並ぶ

 
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レストランやカフェに犬同伴は当たり前
 
 
記事、写真ともに永谷純也氏 
雨の中の草野球
2013年07月20日    カテゴリ:03.コミュニケーション広場(私の趣味) 

株式会社アイルの樋口隆洋様からの投稿です。

 

 毎週末の楽しみ草野球。平日の起床は6時のところ、野球がある日曜日は5時過ぎに起床します。夏でこそ明るくなっていますが、秋になると真っ暗な状態。眠い目をこすりながらユニフォームに着替えて出発します。地元のチームを作って約10年。朝の活動にももう慣れました。

 

 チームは早朝リーグに所属している為、グラウンドまで約1時間掛けて移動し、7時試合開始となります。

 

 先日は、いざアップというタイミングでまさかの小雨。。。せっかくの早起きしたのに、試合開始前に雨で中止というのは一番テンションが下がります。幸い雨はすぐ止み、試合開始となりました。

_Baseball in the rainy day_.JPG

 しかし、結果はまさかの大敗。しかも、ザ・草野球という感じのエラー続出で、四球とエラーのオンパレードでは勝てる訳がありません。私はノーエラーでしたが、持病の腰痛から、若い頃は取れてた打球に追い付けずにショック。。。ノーヒットと散々の内容でした。

 

 野球から帰宅するとまだ「いいとも増刊号」(フジテレビ系番組)も始まって無い時間に帰れますので有意義な日曜を過ごせます。夕飯にビールを飲みながらテレビでプロ野球観戦と野球三昧の日曜。21時には睡魔に襲われ、就寝。

 

 来週は打てるかな。。。

 

2013年7月7日 株式会社アイル 樋口隆洋